Mon oiseau bleu☆-110718_1027~01.JPG

女王の瞳から涙がこぼれ落ちました。

その涙は

たちまち結晶となって女王のドレスに

ふりつもりました。

そのドレスの上にふりつもった結晶を見ると

女王の心はますます悲しみでいっぱいに
なるのでした。

あまりに女王が嘆き悲しむので外の世界は

猛吹雪になっていました。

そして

女王はあることを思いつくのです。

女王は家来に絵描きを連れてくるように
命じました。

連れてこられた絵描きに女王はこう言いました。

Mon oiseau bleu☆-110718_1028~01.JPG

「私は冬以外の世界をいまだ見たことがありません。

なぜなら 私は四季のうち冬の世界を守る役目を担っているから

この城から出ることも許されないのです。

おまえに頼みがあります。

おまえが知っている四季を描いてほしいのです。

それしか他の世界を知る術がないのです。」

絵描きは女王をしばらく見つめてから
こう答えました。

「わかりました。私の知っている四季を描きましょう。
四季ということですから もちろん冬も描いてよろしいのですね。」

女王は冬の絵など どうでも良かったのですが

「ええ おまえの好きなようにしなさい」と言いました。

またまた続く(汗)