昔、昔 あるところに

小さな女の子が


雪の中の小さな家に


お父さんと二人で暮らしていました。


お父さんは北の誉れとハイライトが大好きで

毎日死ぬほど飲んでいました。


死にたくて仕方がないようにしか見えませんでした。


女の子はお父さんに似たのか、

死ぬのにいい場所を一人で探して歩くのが好きでした。


おしまい。



相米慎二監督の遺作となった映画「風花」のワンシーン。

自殺しようと雪原を歩きながら小泉今日子さん演じる主人公がつぶやく印象的なシーン。


死んだ旦那の借金の為、まだ赤ん坊の娘を母親に預け北海道から東京に出稼ぎに行き風俗嬢レモンちゃんとして働く主人公を小泉今日子さん。


酒癖と性格が最悪なエリート官僚で酒癖の悪さでトラブルを起こし失脚してどんづまりにいる男を浅野忠信さんが。

この二人がレモンちゃん働く風俗店で知り合い、成り行きで北海道にいる娘に会いに行く旅に二人で行くことになるのだが…


この映画は昔自分自身が絶望してた中で観た映画なので印象深い…

この映画を観て楽な死に方を知った。


でも、最後は希望のある終わり方なので救いのある映画です(笑)


久しぶりに昨晩観たけど、良い映画やと思います。