昨晩 太宰治生誕100周年記念で角川が映画化した「人間失格」を観ました。

日本人なら大概の方はご存じやろうと思いますが、作者の太宰をモチーフにされた自伝的小説といわれてまふ。

監督は鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」のプロデューサーをしており(そういやこの作品に出演されてた大楠道代さん、人間失格にも出てやしたね)

自身が監督した「赤目四十八瀧心中未遂」で脚光をあびた荒戸源次郎監督です。

しかし「人間失格」が映画化されたんは今回が初めてなのは意外やった。監督曰く小説が巧妙で映画化するのは難解だった為でしょうとのこと(笑)


生田斗真さんも映画初出演にして初主演。でも、よう演じてはったなぁと思います。

津軽の資産家の息子、大庭葉蔵役。


坂道を転がり落ちるかの如く、酒と薬と女に堕ちていく。それが、汚なくなっていくのが普通なんやけど、堕ちていけばいくほど耽美的で退廃的な美が漂う。

生まれてきてすみませんって言葉に凝縮されるように、どうしようもない死への憧憬…


母のお腹に戻りたいと思わせる…胎内回帰の思念。


映画オリジナルで中原中也役でV6の森田剛さんが出てました。イメージと全然ちゃうけど(笑)

伊勢谷友介さんも出てたから嬉しかった。

百花繚乱の女優陣ってゆうてる割りには、ちょい地味やと思ったけど(笑)

まぁ、まぁでした。