ちょうど休講が重なったから、先週の水曜日の午後から昨日までまた地元へ帰った。
あれからのじいちゃんはICUは出たけどなかなか厳しい。
倒れてから2週間余りの間に5回の手術が必要になった。
それに耐えられる体力を持ってたじいちゃんは本当にすごいと思う。
でも、気管切開したからもう声は聞けない。
というか、もう意識も戻らない可能性のほうが高い。
…それより、この状態でいつまで私たちのところにいてくれるか。
心臓も腎臓も悪くて、もう歳だから、来るべくして訪れる順番が迫ってるんだと思う。
そうだとは頭で分かっててもいざ実際に変わり果てた姿のじいちゃんを目の当りにすると、また目を覚ましてほしい、生きていてほしい、そんなやるせない気持ちになる。
いくら意識がないとは言え、こんなに何度も手術をしてまで生きているのは辛いかもしれない。
でも、そう簡単には割り切れないよね…ってお母さんも言ってた。
先週、じいちゃんの所から帰ってから千羽鶴を作った。
1週間毎日ひたすら折り続けて、出発の日の朝までかかった。
部屋に飾るとじいちゃんが倒れてから初めてはっきりと目を開けてくれた。
祈りが通じたってみんなで泣いて喜んだ。
でも、実はそれは心臓の調子が悪くてすごくしんどかったからだった。
その数時間後には心臓が止まりかけた。
次の日には手術が必要になるほど大変だった。
だけど、心臓が調子悪いってわかるまでの2時間くらいは久しぶりにみんなで穏やかな時間が過ごせた。
みんな明るい方向を見られた。
それでいいんだ。もし違ったとしてもあの時間は私たちにとって貴重な一瞬だった。
私はもう冬休みになるまで帰れない。
今週末はお姉ちゃんが帰ってくれるみたい。
私たち孫がいることでばあちゃんの気持ちが少し紛れてるってお母さんが言ってくれた。
じいちゃんも大変だけど、ばあちゃんのこともちゃんと支えてあげなきゃね。
ばあちゃんの前では泣かないでおこうって思ってずっと我慢してたら、帰りのJRの中で泣いちゃったよ。
失恋でもしたかなって思われたかな。笑