私は前から、リフレ派と呼ばれる
不況時の金融緩和に積極的な人たちと
同じ考え方ですし、
今もそうです。

日本は黒田日銀総裁になってから
異次元な量的緩和を行っています。

この異次元の量的緩和は
日本が発行した国債を
銀行などが買った物を
市場を通して日銀が
一定価格で買い上げるという事です。

これはワンクッション
市場を通すという事はしていますが
結果的に日本政府が
円を大量に印刷している事になります。

ジンバブエではこれと
同じ事をして
ハイパーインフレになり、
通貨がただの紙切れになりました。

なぜ日本がジンバブエのように
ならないかというと、
世界最強の軍事力を持ち、
なおかつ世界一のGDPの経済力を
持っているアメリカが
これと同じ事をしていたからです。

あと他の先進国も
同じ事をしていました。

みんなで赤信号を渡っていたのです。

ただ今年に入り状況が
一変してしまいました。

アメリカはコロナ時に
アメリカドルを国民に配りすぎたのと、
あとロシアの戦争や
コンテナ不足とトラック運転手不足などによる
流通コストが上がり
かなりのインフレになってしまったのです。

バイデン大統領も
これを早急に解決しないといけなくなり、
FRB(米連邦準備制度理事会)が
急激なスピードで金利を上げました。

その結果、
発展途上国などの
リスクのある所に
流れていた資金が
高金利なアメリカドルに
流れていきました。

そして日本は
今どうなっているかというと、
30年以上続いたデフレのせいで、
国民の心理に
デフレがこびりついて、
インフレにならないで、
その上先進国が
インフレになる事によって、
輸入品のコストが上がり
スタグフレーションという
不景気の状況で起きるインフレという
最悪な状況になってしまいました。

アメリカ以外の先進国も
インフレ対策で金利を上げた国もありますが、
イギリスなどの
ほぼスタグフレーション状態の国も
金利を上げました。

イギリスの新首相が
撤回しましたが減税政策をしようとし、
イギリスの中央銀行は
金利を上げるという
アクセルとブレーキを同時に踏む
という混乱ぶりです。


日本だけが赤信号に
取り残されてしまったのです。



私は裕福な家庭で育っていないし
今も裕福ではないので、
国債を買った事がないので
詳しくは分かりませんが、
GDPは世界3位ですが
どんどん沈んでいる国である
日本の国債の金利が今
0.25%ぐらいです。
金利が低いという事は
国債自体は高いという事です。
なぜなら日銀が
金利が上がって一定価格以下に
ならないように
無制限で円を印刷して
買っているためです。

かたやGDPは世界1位で
最強の軍事力を持つアメリカは
金利が約4%の高金利です。
これは国債の価格が安いという事です。

これを見た時
世界のお金持ちさんたちは、
日本の国債は
異常に割高に見えて、
空売りしたくなるのではないかと
思うのです。

その時日銀はどうするのでしょうか?

1ドル150円になりそうなぐらい円安なのに、
一定価格以下にならないよう
円を印刷して買い続けるのでしょうか?

でも買うのをやめると、
世界トップレベルに
国債を発行している日本は
金利の返済だけで
莫大な金額になってしまいます。

どっちに行っても地獄です。
これは将棋でいう詰みの状態
ではないでしょうか?

日本はこれから緩やかに沈んでいく
泥船なことは分かっていましたが、
出航前から石炭による火災が起きていた
タイタニック号のように
急激に危ない状況になるとは
思いませんでした。


今、
お金持ちの人たちの中では
外貨預金が流行っているらしいです。

タイタニック号のように
お金持ちさんたちは
いち早く救命ボートで
日本船から逃げています。

私たち貧乏人は鍵をかけられて
出れません。

まー、
ただ日本という国は
歴史的に運の良い国なのです。

元寇の時は台風という
神風が吹いて助かりましたし、
2000年ぐらいの歴史の中で
一度だけ占領されましたが、
冷戦下でアメリカさんは
日本を資本主義の
素晴らしさを世界に伝える
ショーウインドーとして
下駄を履かせてくれて
焼野原から高度経済成長に
なったわけですし。


だから1ドル200円ぐらいなって
異常なインフレだけど、
日本の製造業が輸出しまくって、
一発逆転満塁ホームランがあるかもしれません。

知らんけど・・・。