経営あるある」の一つに、初めて出した店

舗で大もうけしたので、張り切って2店舗目を

出したら大コケした…

 

という失敗があります。

 

 

先日ご相談を受けた社長さんも、まさにこの

「あるある」にはまって打ちひしがれていら

っしゃいました。

 

しかも、その社長。2店舗目の赤字を取り戻す

べく、3店舗目に打って出てさらに赤字を…

 

 

なぜ、こんなことが起こるのか?

どうしたら、これを未然に防げるのか?

本日のブログはそんな話題でお届けします。

 

 

 

実は、一店舗を経営するのと、複数店舗を経

営するのとでは、まったく違う経営手腕とい

うかマネジメントスキルが要求されます。

 

 

既存店の利益を確保しながらも、新しいお店

の損益や資金繰りを把握しなければいけませ

んし、お店を任せられる店長の育成も必要で

す。

 

広告宣伝にかかるお金や労力も倍になります

し、多くの材料を効率的に仕入れる仕組みも

必要になります。

 

 

それぞれの店舗の損益を把握するという視点

からは、「社長が使う経費」をどのように管

理するのかも重要です。

 

これまで1店舗(A店としましょう)だけだ

った時には、社長(自分自身)に対する役員

報酬も、交際費も、消耗品費も、すべてA店

の儲けの中から工面しながら使っていました

ので、

 

赤字にならないように調整することができま

したし、もし赤字になっても理由が明確でし

た。

 

 

 

 

でも、2店舗目(B店)を開店した途端に、

こんな思考になる社長が多いんです…

 

私の給料って、どっちのお店から出せば良い

の?

 

営業のための接待交際費はどっちのお店から

 

ローンの返済はどっちのお店から?

 

 

こういう思考になると、A店B店で共通する

出費がごちゃごちゃになって、

 

店舗ごとの損益も、会社全体の損益もどこを

見れば良いのかわからなくなって、

どんぶり勘定経営が始まってしまう…

 

 

これだけでも大変なのに、さらに、多店舗展

開をしている社長はこんな事を考えてしまい

ます…

 

「2店舗もあるんだから役員報酬をアップし

たい」

 

「人を雇って、自分がお店に立つ時間を減ら
したい」

 

「自分の居場所(事務所)が欲しい」

 

 

いかがでしょう?

全部、経費が増える要因ですよね。

心当たりはありませんか??

 

 

 

 

どちらの店舗で負担すべきか迷っているうち

に管理がずさんになったり、社長の気持ちが

大きくなってこれまでに無い経費が増えたり

 

結果的に、2店舗出したことで赤字になって

しまう… しかも赤字になった理由がわから

ない…

 

 

では、どうしたら、これを未然に防げるので

しょうか?

 

 

オススメの方法は、管理部という部門を作っ

て、社長の経費だけを区別する方法です。

 

 

 

 

 

売上も材料仕入も計上されない、社長の経費

だけの店舗を作るイメージです。

 

この方法が良い理由は、A店舗B店舗それぞ

れの損益の流れ(売上・仕入・経費)が明確

になることです。

社長が経費を使い過ぎていないかという点も

明確です。

 

 

ただ、この方法を採用した時によく受ける質

問があります。

 

「管理部の経費を各店舗に負担してもら

いたいが、どう配分すれば良いの?」

という質問です。

 

社長の経費を切り離したままだと、A店舗も

B店舗も利益が出やすく(利益が出ているよ

うに見えやすく)、

 

それぞれの店長が危機感を持ちづらくなって

しまいます。

 

 

 

 

 

では、どのような対策をしたらよいのでしょ

うか?

 

いろんな方法がありますが、よく見かけるの

はA店舗とB店舗の売上高の比率で配分

する方法です。

 

あとは、従業員数や給与総額の比率で配分

することもあります。

 

慣れるまではどの配分方法を採用するかは深

く考えずに、1ヶ月の売上の比率でまずは配分

してみてください。

 

 

 

 

 

このように各店舗の損益の流れを見える化で

きれば、黒字・赤字が明確になりますので、

是非試してみてください。

 

また、これから2店舗目を計画している社長

も、事前にシミュレーションをすることで、

出店時にいくらお金を使って良いのかが見え

てきますよ。

 

 

 

さて、本日は2店舗目を出した時に注意すべ

き点として、「社長が使う経費」の管理方法

について書きましたが、いかがだったでしょ

うか。

 

2店舗目を出した途端にドタバタと忙しくな

って、管理がずさんになるケースは非常に多

いですので、

 

まずは事前に「管理部」「A店舗」「B店舗

」の3つに区分して、お金の流れを考える癖

を身に付けておきましょう!

 

 

 

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株式会社CFパートナーズ

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峠本正喜(たおもとまさき)

 

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