【問題】
不適切な言葉使いはどれでしょう。
①こちらでよろしいでしょうか。
②山田部長さん、おられますか。
③持参した書類をご覧いただけま
すでしょうか。
【答え】
「居る」の尊敬語は「いらっしゃる」。また、役職自体が敬称になります。従って、不適切なのは②です。
<イラスト・藍原真由>
ここ数年、日本語を学ぶ外国人が急増しています。
よどみない日本語を話す外国人は、テレビの中のみならず身近にもたくさんいますが、彼らにとって厄介なのは敬語のようです。
敬語を正しく使うことは、信頼関係を築く第一歩でもあるからです。
とはいえ、ファミリーレストランやコンビニなど学生アルバイトの多い職場では、耳障りな言葉や不安を感じさせる表現が飛び交っています。
語尾上がり、語尾伸ばしも稚拙な印象を与えます。「です」「ます」を省いた言葉づかいには、自覚のなさすら感じさせます。
社会には、年齢差・役職差・親疎の差など、様々な差があります。
相手の地位や立場を認め、敬意を表す敬語には、こうした差を埋める働きがあるのです。
相手の呼び方にも要注意です。役職名はそれ自体が敬称。「山田部長」「部長」「山田さん」が正解です。
複雑な社会の中でいらぬ誤解を招かないよう、敬語を研究し、正確に使えるようにしましょう。
