3/3に退院後の外来を受診してきました。
腎生検の結果はやっぱりIgA腎症
生検では糸球体(腎臓組織にある毛細血管の塊、ここで血液が濾過されて尿が作られます)が18個取れて、いずれもIgAの沈着が認められたとのことでした。
18個のうち4つに半月体がありました。
半月体というのは、糸球体の毛細血管の一部が破綻し炎症が糸球体を包むボーマン嚢というカプセルにまで波及すると、ボーマン嚢の細胞が増殖して糸球体とボーマン嚢の間に半月状の細胞増殖の結果できるものです。
糸球体の炎症でできる燃えカス...または燃えてる途中の細胞の塊って感じかな。
私の場合、細胞性半月体1個、細胞線維性半月体2個、繊維性半月体1個という結果でした。
どういうことかというと細胞性半月体はacute(急性)でactiveな炎症がまさにある火事状態のもの、
繊維性はacitveな炎症が終わったchronic(慢性)な焼け跡のようなものです。
細胞繊維性はその中間。
ステロイド治療が効くと考えられているのは細胞性〜細胞繊維性の比較的acuteな炎症なので、
繊維性が増えるほど治療が効きにくいということになります。
私の場合、半月体の他にも糸球体の分節性硬化や管内細胞増多などの糸球体病変もありました。
これらの病変のある糸球体が全体の何%を占めるかによって組織学的重症度が決まり、私はH-GradeⅡ。
臨床的なGradeは1日尿中蛋白量とeGFR(推定糸球体濾過量)で決まり、こちらもC-GradeⅡ。
透析導入リスクはこの二つを合わせて、中等リスクということになりました。
検診で指摘されたのが去年の9月。腎生検したのが2月。この半年に、慢性病変が出現するほど進行するのかと少しショックでした。検診異常の時点で受診してれば違ったかなあ...
なあーんて考えちゃうけど、半年でちゃんと診断がついて治療につながって良かったと思うことにしよう!
前の職場での私はまず仕事を優先して健診をサボっていたから、気付いた時には時すでに遅し...だったかもしれない。そう考えると恐ろしや。
そんなわけでなるべく早くステロイドパルスを優先してやりましょうということになりました。
堀田式で3週間連続パルスをします〜
本日3/8から入院して治療開始がんばるぞ。
そういえば、2021/3/1の結婚1周年記念日でした。
旦那さんが買ってきてくれたメロンを二人で贅沢に食べました
2年目もよろしくお願いしますねっ。