腎臓内科受診が終わり、さてと。
入院いつにしたら良いんだろう、医局長や病棟医長に報告して相談しなきゃ、教授にも報告しないと...
なんて頭の中ごちゃごちゃ
ひとまず医局に帰ったところ同じチームの先生がいたので、
このところ受診や検査で外してしまい先生方の負担を増やしてスミマセン...とお詫びしたら
「先生が僕たちの仕事のことを心配してくれている以上に、僕らは先生の体調のこと心配してますから。」
「本当に気にしないでください」
なんて...沁みる
ありがたい...
医局長の先生も
「体調が一番大事。先生のオンコールとか外勤とかは何とでも調整できるので、気にしないでください。来週すぐに入院だって大丈夫だから、早い方がいいのでは」
と言ってくださり...
いつもお茶目な無茶振りをしてくる愛され医局長なのですが、私のせいで仕事増やしてしまうのにこんな風に言ってくれるなんて。
総合診療科で初診を診てくれた病棟医長の先生は
私だけじゃなく旦那さんのことや家庭のことまで心配してくれたり。
まだ何事か飲み込み切れていないせいか割とケロッとしている私よりも、病棟医長の方が深刻な顔をしていた...
本当、先生が血尿とタンパク尿の量を見てすぐに腎臓内科に紹介してくれたから今があります。感謝しかない。
そして教授に会いに行き、ひとまず状況報告をしました。
実は教授自身が30代で腎細胞癌をされていて、その後も再発転移で手術のためキャリアを中断せざるを得ない時がありました。
だからなのか、私が腎臓をやられたと伝えた時にはかなりガクッとされていた、、、
「今とても辛いと思うけれど、先生は今キャリアのギアチェンジをしなきゃならない時なんだね。人生には時々そういうタイミングがくるんだよ。」
とご自身のお話をしてくださいました。
「僕が腎臓を患って入院して精神的に腐りかけていた時、当時の上司に言われた言葉がね、”良い医者になるためのエッセンスは死なない程度の病気をすること”だったんだよ。」
「患者になってみて初めて分かることが沢山あるし、それは全部これからの先生の糧になる。」
「少しギアチェンジして、治療はもちろん、今しか出来ないことをやるといい。」
その後、話は大幅にずれにずれて教授の興味の赴くまま(病気に全然関係ない)色々な話をしました笑
途中で「(ハッ!!) ごめんね、先生の健康の話をしてたのに...」と我に帰った瞬間の教授がなんだか面白かった
でも、癌を患ったからこそ、幾つになっても新しいことを見つけて嬉々とする少年のような「今を生きる」活力がこの方にはあるんだろうな、なんて思いました。
入局の時にも、色々訳ありだった私に
「僕は医局員のことは家族のように思っている。だから先生の問題は僕の問題でもあるんだよ。先生がもし非難されるようなことがあれば、その時は僕も一緒に非難されるつもりでいる。」
と言ってくれた教授。
いや本当、こんな素敵な医局世界中探してもここしかないんじゃないかってくらい
病気になって改めて今いる恵まれた環境に感謝しました
いつかこのご恩をちゃんとお返ししたいなあ。