今日は、人生で一番恋焦がれた人の夢をみた。
高校の時に付き合っていた人。
こんなに、好きでいることが苦しかった人は彼だけだ。
今は、自分のその気持ちに対するコントロールを手放しつつあるし、
幸せな結婚生活を送っているのに、そんな想いを持ち続けてるなんて、
っていう罪悪感も、でもしょうがないないじゃんていう開き直りのような気持ちも、
すべて自分の中に‟在る”ものとして認めていて。
そのうえで、今はなんとなく切ない気持ちを感じている。
15年ぐらい前、
「ちょっと寂しいくらいがちょうどいいんだ。」
彼が言った。
私たちは、ずっとダブル不倫だった。
1年に2,3回しか会わなかったけど、
こっちの人生もあったかもね、とお互いに現実逃避をするような時間だった。
ちょっと前に、ちょっとだけ不幸のスパイスはもういらないって書いたけど、
それを経ての、また違った感覚な今日。
現在進行形ではないけど、低温やけどのように治るまで時間がかかる傷のような、
結局色素沈着になっていつまでも残るような、
その部分を見るたびに、低温やけどをしたことやその鈍い痛みやヒリヒリを思い出す
ことに似ていると思った。
彼はいつも気持ちを抽象的に表現する人だった。
それが理解できなくて、できない自分を責める時期もあった。
今なら、「は?わかんない。はっきり言ってよ!」って言えるだろうけど(笑)
だからほとんどの言葉は忘れてしまったけど、
この言葉だけはなぜかずっと覚えてる。
「ちょっと寂しいくらいがちょうどいいんだ。」
夏の暑い日、会った数日後に送られてきたメール。
当時の旦那と一緒に過ごすリビングでその言葉を受け取った。
それからずっと、この言葉だけはいつも私のそばにいた。
今日の青空も、彼に繋がっている。
同じ空の下にいる。
私と同じようにたまに思い出している日もあるかもしれないし、
全然ないかもしれない。
それでも、人を想うっていう経験を、私は彼からもらい続けている。
さて、今日もゆったりと生きよう。
自分の心に寄り添って。