去年の3月に子宮外妊娠で手術をして入院しているときに、
つけっぱなしのテレビでやっていた、NHKのBSプレミアのアンコール番組。
そこで初めて、私はターシャ・テューダーという人物を知った。
仕事も行き詰まりと違和感を感じていた中での、子宮外妊娠。
一昨年に稽留流産を経験してからの、子宮外妊娠。
子宮と卵管の境目で力強く刻む心音を確認したのに、その命を奪わなくてはいけない現実。
手術翌日から下腹部の縫合部の痛みと、大切な命を奪ってしまった罪悪感と、
「あたしが何したっていうの?」
「歯を食いしばって色々今まで頑張ってきたのに!」
「なんでこんな悲しいめに何度も合わなくちゃいけないの?」
っていう怒り、悲しみ、悔しさ、心の痛みに苦しんでいるときに、
つけっぱなしのテレビから流れてきた、言葉。
「人生は短いんだから、不幸になっている暇なんてないのよ。」
時間が止まった。そして頭がクラクラした。雷に打たれたような感覚だった。
そして私は、その時に決めたの。これからは自分を幸せにする生き方に変えていくって。
他人の顔色をうかがったり、周りの雰囲気をよくするために、雰囲気を壊さないように自分を抑えてきた今までの生き方を辞めるって。
きっと、宿ってくれた命が、それこそ命がけでこれに気づかせてくれたんだって思ったんだ。
4月に姉が乳がんで死んでから、なおさら人生は短いと思うようになった。
だからこそ、不幸になってる暇なんてない。
いかに毎日を幸せに過ごすかに全エネルギーを注ぎたい。
悲観とか、恐怖とかではなくて、明日生きている保証なんて誰にもない。
だからこそ、今日、いま、この瞬間、不幸になってる暇なんてない。
やりたいこと、気持ちいいこと、嬉しいこと、楽しいこと、幸せなこと、
いつも自分にきいて、それを叶えてあげたい。
自分が。