検査あれこれ(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

5年前までは入院や手術はもちろん、大きな病気で医療機関にお世話になったことはありませんでした。それから、5年前の「聴神経腫瘍」の発覚や今年になってからの「サルコイドーシス」とレアな病気や指定難病などを経験することとなりました。
 
そうした病気の診断や治療の中で、普通の人はあまり受けないような検査を受けることになりました。以前にもブログの中で触れたことがあり、時々「どんな感じ?」だったのかという御質問をいただくこともあります。

 

それまでの検査の「チャンピオン」

以前は、私にとって大掛かりな検査というと、胃カメラと大腸カメラでした。

胃カメラと大腸カメラは、数回受検したことがありました。これらもなかなか苦しい検査です。

準備にかかる時間や検査時間、検査中の苦しさから言うと、それまでの私にとっては圧倒的に大腸カメラが検査の”チャンピオン”でした。

 

大腸カメラは検査中も苦しいのですが、検査前に腸を洗浄するために2時間ほどかけてニフレックという、まぁ下剤の水溶液を2Lほど飲みます。これが苦しい。この水溶液は身体に吸収されないので、飲むだけではなくて、出すんですけど...。

大腸検査の場合は、曲がり角がたくさんあるので、ファイバーカメラの先端がコーナーを曲がるたびに苦しいと言うか、痛いのです(^^;

 

三大検査

この5年余りの間に、今まで経験していなかった数々の検査を受けましたが、その中でも特にインパクトのあった”三大検査”は、①「アンギオ検査」、②「超音波気管支鏡(内視鏡)検査」、そして③「PET-CT検査」です。
 
第3位の「PET-CT検査」というのは、異常な細胞が正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用して、ブドウ糖に組成が似ている放射性の薬剤である「FDG」(ブドウ糖類似PET検査薬)を体内に注射して、特殊なカメラで撮影をするという検査です。「サルコイドーシス」の全身の発生状況の確認のために受検しました。
 
この検査は、実は痛くも苦しくもないのですが、事前の準備や後処理を含めて約3時間という長時間を要すること、非常に高価な薬剤を使用するため、ドタキャンなどは許されず、キャンセルした場合は薬剤料として「5万円」ほどの負担しなければいけないという点が特徴として挙げられます。これには別の意味で精神的なプレッシャーがかかります。(健康保険のことを考えると、キャンセルしたほうがお金がかかる)
第2位の「超音波気管支鏡(内視鏡)検査」は、”肺の内視鏡”を使って、気管・気管支の”壁”の外側にあるリンパ節(肺門リンパ節)の位置などを確認しながら、この”壁越し”に針を刺して、リンパ節の中の細胞や組織を吸引して採取するという検査です。「サルコイドーシス」の確定診断のために受検しました。
 
胃や大腸にカメラを入れるだけでも苦しいのに、気管・気管支に入れるのは聞いただけで想像を絶します。この検査だけで2泊3日の入院が必要ということからも、大掛かりな検査ということがわかります。

さて、私の中で何と言っても第1位は「アンギオ検査」です。私は、「聴神経腫瘍」の摘出手術のための検査として受けました。アンギオ検査というのはアンギオグラフィ(Angiography)という手法を用いて、体のあちこちの血管の様子を調べる検査のことです。日本語では血管造影法と呼ばれています。私が受けた脳の手術に関する血管の検査は「脳血管造影検査」と呼ばれています。

 

簡単に説明すると、大腿部の動脈からカテーテルを脳の血管まで挿入し、造影剤を注入して血管のレントゲン写真を撮ります。これで腫瘍の周りの血管の様子や腫瘍自体に栄養を送っている血管の有無など調べます。腫瘍に太い血管が入り込んでいると、手術の時、出血の危険が大きくなるので、そういう場合は手術の前にあらかじめ問題のある血管を閉塞させる処置をするのです。

 

実を言うと、検査中はそれほどの痛みや苦しさは感じませんが、何しろ覚醒した状態で脳の血管にカテーテルを入れられるわけですからねー。ある意味本番の手術よりも怖かったです(^^;

 

 

 
 

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