現在の自分の様子④〜残存腫瘍のこと(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

今回は術後、残存している腫瘍はどうなっているかというお話です。
現在、手術をした病院への検査受診は年に1回となっています。
毎年10月頃に予約を取って、4月に受診というパターンです。
執刀医曰く、「腫瘍の98%は取った」ということで、術後2年間ぐらいはまったく問題なかったのですが、昨年3年目の検査では若干成長が見られるというようなことを言われました。もともと残存腫瘍が大きくなってくれば、次は「ガンマナイフ」をするという説明だったので、ついに来たかと身構えたのを覚えています。国内でも有数の実績のある病院が、実は私の住む町にあり、そのことを主治医も知っているので、ガンマナイフの適用になったらその病院を紹介すると...。確かに私の自宅のすぐそばで、徒歩でも20分ほどのところなので、前を通るたびに、いざとなったらここかぁと思っていました。
 
そんなこともあって、術後4年を経過した今年4月の受診は、半ば覚悟を決めていたのです。
しかし、「今回は合格」ということで、経過の観察は続行となりました。ほっとしました。
MRIの画像を見ても良くわからないのですが、1〜2年目は散らばっていた残存腫瘍が1つにまとまったようにも見えました。
 
ガンマナイフのこと
よほど小さい腫瘍ででもないかぎり、100%摘出するのは困難です。癒着してしまった顔面神経などを傷つけないように腫瘍を摘出するのですが、腫瘍を多く残しすぎると再発の可能性が大きくなります。全体の3分の2ほどを取ってもすぐに元に戻ってしますそうです。かと言って取りすぎて顔面神経を傷つけると今度は顔面に麻痺が生じてしまいます。
この病気、一回手術をしてスッキリというわけにはいきません。術後、再発してガンマナイフによる治療を行ったり、ガンマナイフ後に腫瘍が増大し再手術をされた方もいらっしゃいます。
ガンマナイフを行っても腫瘍の増大が止まらない時は、手術で取り除くほかありませんが、手術を繰り返すたびに顔面神経麻痺その他のリスクは大きくなります。
 
一生の付き合い

ガンマナイフを行うとほとんどの場合、腫瘍は一時増大するそうです。ですから、余り大きくならないうちに行う必要があります。どのぐらい大きくなったらガンマの適用なのかはわかりませんが、出来たらこのまま変化無しでいて欲しいというのが切なる願いです。

将来、画期的な治療法(薬で腫瘍を消滅させる等)が開発されない限り、残存腫瘍とは一生付き合って行かなくてはなりません。

 

 

 

 

 

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