現在の自分の様子〜耳鳴り(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

前回、最近の自分の様子について触れました。術後4年経ってどうなっているのか。
耳鳴り、味覚障害、聞こえの具合、残存腫瘍のことなどなど、経年により変化があったことやなかったことを、少し記録風にまとめてみようと思います。
 
 

耳鳴り

耳鳴りの始まり

身体的な異常として負担に感じていることの一番は「耳鳴り」です。

これは、今考えると、おそらく聴神経腫瘍を手術する数年前から出現していたと思います。

その頃は、耳鳴りというのがどういうものか理解していなかったので、あまり気にも留めなかったのですが、現在、”鳴り響いている”音質?とほとんど変わらなかった感じです。やっぱりアレは耳鳴りだったのかと...。

そして、腫瘍が増大して、徐々に聴力の低下が進行するのに従って耳鳴りも大きくなっていったようです。術後、完全に聴力が失われたので”耳鳴り”も最大化したのでしょう。

 

耳鳴りの検査

”耳鳴り”というのは脳の中の作用で生じている現象なので、”本当は聞こえない音”です。術前と術後の評価を比べるために、手術前にはいろんな検査を行います。冷たい空気を耳から入れてめまいが起きるかどうか調べたり、バランスの具合を調べたりといった種々の検査の中に、”耳鳴りの検査”というのもあります。
この”本当は聞こえない音”を調べるのです。考えてみると不思議な検査ですね。
具体的には様々な音を聞かされて、自分の耳鳴りに近い音を「これです」と決めるのですが、なかなかピッタリする音が無くて困ります(^^;
第3者(医師等)が耳鳴りの”音”を具体的に記録し、理解するために行うのだと思いますが、もともと”存在しない音”なので、それはとても困難です。しかたがないので、一番近いと思われる音を指定します。
 
現在の耳鳴りの具合
4年前の手術直後から現在に至るまで、”耳鳴りの音”に変化はありません。その音色?や音量は全く変わっていないのです。朝起きてから夜寝るまでの意識のある間はずーっと鳴り響いています。私の場合は「サー」という感じの音です。前述の似た音を探す検査でもピッタリしたものがないぐらいなので、言葉にすると更に違う感じですが...。
 
耳鳴りに慣れること
最初の頃は、四六時中こんな耳鳴りがしていたらそのうち頭がおかしくなりそうだと思っていましたが、4年経ってもなんとか精神の状態は正常に保てています。
確かに聞こえない方の耳は、プールで水が入った時のような閉塞感がずっとあり不快ですが、半年から1年ぐらいが経過した時点で、耳鳴りを”気にしない”という時間を持てるようになりました。最初はほんの瞬間でしたが、だんだんその時間が長くなって来たようです。何か別のことに集中していると耳鳴りを”意識しない時間”を持てるようになるのです。たしかに、耳鳴りの方に意識を向けると、その途端に大音量の耳鳴りが”出現”します。これは全く変わっていないのですが...。
耳鳴りの原因もまだはっきりと解明されていないようですが、大学病院などに耳鳴り専門の外来を設けているところもあるそうです。耳鳴りそのものを無くすことはできないので、耳鳴り治療の本命はやはり”耳鳴りを気にしないようにする”こととか。
耳鳴りの原因は様々で、原因によっては鍼灸治療なども有効かもしれませんが、そうでない場合も多いようです。耳鳴りに悩んでいる方はこうした専門外来の受診も選択肢のひとつだと思います。
 
つづく。

 

 

 

 

 

 
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