シオン錦秋湖の旧館解体工事、ついについにですなぁ。
お手伝い行きたかったんだけどずっと実習でチャンスを逃してて、最後の最後にやっと行けました。
たった数時間だったけど、何か出来てよかった。
でもさすがに旧館入った時は切なかったなぁ。
キャンプは楽しかった。
すっごい楽しくて、幸せで、
でも同じくらい辛いことも山ほどあった。
何故北上に来ることになったのかとか、何があったのかとか、大人になった今でも私は知らない。
分からないからこその葛藤もあって。
もう15年になるだろうか。
モヤモヤして、気持ち悪いものがずーっと巣食ってた。
それは今でも変わらずにココにいて、私を自由にしてくれない。
けど、そろそろいいのかな、と。
ちゃんとケジメ付けようって思えた。
その点においては、旧館の建て替えはいい機会なのかも。
いつまでも縛られてないで、とっとと次に行けよ、と。
旧館だけじゃなく、キャンプが一つ新しくなる度に、どんどん無くなってく気がしてた。
私がここにいた証はいつか本当に無くなるんだって思ってた。
けど、それは形として見えなくなってもちゃんと残ってて。
子どもの頃、キャンプで大事に育てられたことも。
初めてピアノと出会ったことも。
寂しい思いもしながら、それでもキャンプが大好きだったことも。
突然引っ越すことになって訳が分からなくなったことも。
子どもには分からない何かがあったって気付いたことも。
それでもやっぱりキャンプが大好きだったことも。
二十歳を越えてもなお、信仰を育てられてきたことも。
全部全部、消えることのない事実で。
その事実があったからこそ、今の自分があって。
育った場所だから寂しいし悲しいし切ないけど、あんまり嫌じゃなくなった。
行ってよかったなぁ。
旧館の匂いを感じてちょっと泣きたくなったけど、もう平気。
20年分、やっと思い出に出来るなぁ。