ある日夕飯を食べに行きました。
義母と私と子供2人で。
夕飯や買い物してる間、そして帰りの車では
かなり楽しく会話して、色々あったので喜びの感情がMAXでした。
帰宅後、車から降りてすぐに
鶏を放してるネットを見に行くと
簡易屋根の下で寝てると思ってたら
みんな一ヶ所に固まって
何やら騒いでる。
何かがおかしい
ネットの中を見回すと
サッと横切ったと同時に騒ぎ出した鶏。
イタチだ。
やばいやばいやばいやばい
頭の中はパニック状態。
とにかく大きな声を出してネットの中に入るも
イタチもパニック状態で駆け回る。
どーしよどーしよ
もっとパニックになった私の声を聞きつけて
走ってきた息子。
どした？なに？
イタチ！やばい！やられてるかも！！
イタチの生態がわからんし
噛みついてきても怖いしで
イタチの逃げ場を作ろうとしてる私。
鶏が皆んなネットから出てしまうと、イタチも追いかけていくかもしれないし、
とにかく何を考えたらいいか、何をどうしたらいいかわからずいると
息子がネット内を走り回ってるイタチの行き場をブルーシートで阻止。
かつ、自分が盾になってイタチが来ても鶏を守れる体勢になってる。
にげて！早く逃げて！！
ネットの入り口を開けた私。
だが鶏もパニクっててネットから出て行かない…
一羽、二羽ずつ抱えて家の中に入れるのを
往復しまくる私。
息子はずっと雨の中鶏に逃げるよう呼びかけてる。
ひとまず全部家の中に入れて
数を数えたら
1匹いない
やっぱり…
それっぽいのが落ちてたの。
夜で暗いから
枯葉とか
ゴミであって欲しいって思ってたけど
鶏を部屋に直して
もう一度外に出てみると
やっぱり。
一羽殺されてた……
暗いし怖いから凝視できなかったけど
頭に血がついてたのは確か。
息子がショックで泣き出し
倒れてる鶏を抱え上げる私。
まだ少し暖かい…
でも死んでる。。。
多分首あたりをやられたんだろう。
あえて明るいところで見るには私も怖かったので
そのまま以前死んだ子の横に埋めてあげた。
泣きながらスコップで穴を掘る息子。
変わろうか？と鶏を持ってもらおうとすると
いい。
そう言ってひたすら掘り続ける。
後から聞いたら
死体を触るのが怖いから。
だって。
そうよね。そりゃそうよ。私もやっぱり抵抗あったけど
生きてる時に抱えたり撫でたり、私に飛び乗ってきたりしてた子やから
最後もいつもどおり抱っこしてあげてお別れしたかった。それだけ。
イタチが侵入した原因もそれとなくわかってるので
彼にも伝えてイタチ対策をしていくことに。
とにかく一羽の犠牲で済んだのもある意味奇跡。
ネットで見てたら成鶏でも10羽近くイタチにやられて全滅とかザラにある。
その事実を見ながら
もっと帰るの遅かったら全員やられてたかもな。
逆にもっと早く帰ってたらあの子も助かってたかもな。
色々考えてしまうけど、考えても仕方ないことばかり。
とにかく今は残りの子達の命を守ってやらないと！
息子はイタチに殺意を抱いているが
イタチは国に守られてるから駆除したらあかんねんて。
それを伝えると余計に腹たってた息子。
小学4年で
咄嗟にイタチから鶏を守って、パニクってる私にも指示出して…
なかなか無理だろそんなことするの。
この人何歳なん？
彼でもそんなんでけへんで。
そんな息子の行動に驚きながらも優しさや強さを感じて
今回、私の知らない息子を見た気がした。
そのまま育って欲しいって心から思った。