落ち込むのにも、体力がいる。


使いきった充電池みたいな日々を過ごしていたから、へとへとだった。



 愛を 取り出して見ることは出来ない。


見えないものを 求める行為は、虚しいコトなのだろうか。


えぇぃ、うっとうしいっ!


ほとほと 自分に愛想が尽きた。


強制的にでも、元気になってやるっ!!

問題点は何であるのか。


混乱しかけた 脳を静めて考える。


結婚を前提に 付き合うことがイヤ、


なのではなかった。


たぶん、私は 彼を愛せない。


頭のどこかで気付いているから、


結婚を考えられない、のだ。



言葉に変換して、私はひどく落ち込んだ。

「 義理で、仕方なく 」


親の紹介で、会ったのだという。


要は、お見合い、だ。


古典的な単語に 驚きつつ、


面倒だったので 黙っていた。



友人とは違う彼は、日曜に用があると言っていた。


問わずにいたのに、切り出したのは 彼だ。


私は 誰とも結婚しないだろうから、


断ってしまったと聞いて 喉が凍る。


目前に立つ 彼の声が 遠く聞こえた。