「Rhizomatiks inspired by Perfume」の第3回アーティストトークに行ってきました。

今回は2部構成、しかもレアキャラ大行進の為混雑するだろうと思い
気合い入れて朝8時前に行ったら・・・並んでたのがなんと2人www
おかげで整理券番号は003をゲット(;^_^A
初回のMIKIKO先生×関さんがいかに認知度高かったかということですかね。


$Stairway to SEVENTH HEAVEN-整理券







トークの詳細は既にまとめが出来ているのでそちらを参照して頂くとして・・・

第一部 アーティスト・トーク「ライゾマティクス inspired by Perfume」展(2013.10.19)


第二部 アーティスト・トーク「ライゾマティクス inspired by Perfume」展(2013.10.19)







個人的にお目当てだった第2部で印象的だった事を。

まずは初めてスタイリストの三田真一氏を肉眼で確認。

名前だけはPerfumeからもよく出て来るのでファンなら知ってるはず。
でも実際の人と成りは殆どの人が知らないんじゃないかと思います。
僕の印象ではファッション業界の人間というよりクリエーターという感じでしたね。

彼の作品であるナイキのスニーカーをバラして再構築したシリーズは不勉強で知りませんでした。
もうね、一発でヤラレました・・・とにかく造形が素晴らしい!
三田氏のホームページで紹介があるのでリンクしておきます。一見の価値ありですよ。

http://www.shinichi-miter.com/projects/



SoLの衣裳の発想とMVの中で明るい照明でも光ってるのが分かるように、という注文が
三田氏発信なのは聞いてましたがあえてレトロフューチャーにして『温かみをどう残すか』
に腐心したというのが面白い。
そして『この衣裳の色は白ではなく透明なんです』という表現は唸りました。





田中裕介監督もSoLの絵コンテ公開等、大盤振る舞いw
MVの時点で背中のケーブル部分を無くす事は可能だったのを
『デバイス丸見えの方がリアリティがある』とあえてごついままにしたり
他のメカもレトロなのを混ぜたのも狙いだった事を確認。

田中監督が撮った氷結のCMでPerfumeがナレーション収録の際、僅かに声がズレたので
撮り直ししようとしたら『合わせると1人の声に聴こえるのでワザとズラしてるんです』と
言われ仰天したと。(計ったら0,6秒くらいのものらしい。)

ーただ、これはどうなんだろう?
ナチュラルに合わなかったのをあ~ちゃんあたりが持ちネタで
シャレとしてそう言っただけなのに田中氏が信じちゃった可能性はないのかなぁ?(笑)





TAKCOM氏はなんとNosaj Thingの”Eclipse/Blue”のボツ映像を公開!
しかもこっちが本来使う予定だった編集版。いつかアップしてくれないかなーw

オフィシャルで採用されてるものは一応撮っておこうと1発撮りしたリハ映像だけど
そちらをNosaj Thingが気に入ったので、本番用が皮肉な事にお蔵入りというww
そしてこのMVこそプロジェクション・マッピングの実用例。

それ以前の素案、試験として行ったのがYCAMでのライゾマティクス× elevenplay「pulse 3.0」。
カンヌの話がかなり急に舞い込んだものだったそうで、動く対象へのマッピングの実験
検証素材としてのパフォーマンスだったとハッキリ言ったのは驚きました。
「pulse 3.0」をやってたおかげでカンヌの成功もあったと。

その他、カンヌのリハ映像(3人がSamtをジャージで踊ってる!)や
マッピングのメイキングやら映像がバンバン出て来てこりゃ確かにUstでは流せない(笑)







で、諸々の裏話を聞いて強く感じたのは
「技術的にはもっと最先端なものに出来るところをわざと抑えて作品を作る」という姿勢が
暗黙の共通項になっていた点ですね。

逆に言えば各部署共に余力を残してあるから突発的な変更にも対応出来るんだろうなと。
考えてみればこれは物作りにおいて極めて重要な事ですな(^_^)v
なんでもかんでも常に100%出してたらいつか破綻しますから。

それが確認出来た点でも実に濃い対談でした。