PerfumeのJPNツアー演出が取り上げられているとMIKIKO先生のツィートで知り
気になっていた美術手帖6月号入手しました。
それはいいんだけど、まず書店で表紙を見て我が目を疑いましたわ…
(¥1,800という値段にもw)

こんな所までPOPカルチャーが浸食してるとはΣ(゚д゚;)
というわけで巻頭特集が初音み●り、じゃなくてミクの本にPerfumeに関する記事が
掲載されているのも皮肉な話ですw
くだんの記事は「後美術論」という椹木 野衣(さわらぎのい)氏の20Pに及ぶコラムです。
ただしあくまでアート的側面から書かれている論文的なもの。
サブタイが良いですね。題して「歌う彫刻」と「人間(マン)=機械(マシーン)」(前編)
(後編は9月号に掲載予定だとか)
しかも今回は彼がPerfumeに興味を持ったキッカケである武道館DVDのOPのマネキンと
参戦した埼玉公演の演出への既視感から遡って源流はクラフトワークではないか?という所から
大半がクラフトワークのアートワークに関する内容で、果てはギルバート&ジョージや
ウォーホル、マイケル・ジャクソンのクローン(ロボット)化願望にまで話は及んでいます。
僕はクラフトワークについて殆どスルーだったのでここで語る事はしませんが
両方のファンも界隈に多いようだし、そういう方々には非常に興味深いかもしれません。
逆にPerfumeについての分析だけを期待する人は要注意(笑)
おそらく次回はもう少し触れているとは思いますけどね。
途中少し「ん?」と思う箇所もありつつ、最後の締めはなるほどと。
>あの東日本大震災のあと、わが国では巨大なスタジアムで「JPN」と銘打たれ、
極彩色のネオン・ライトとエレクトロニックなサウンドに包まれて、3人の「ショールーム・ダミーズ」が
ロボットのように歌い、踊っている。そう、彼女らもまた「歌う彫刻」なのだ。
この意味でPerfumeとは、ギルバート&ジョージとラルフ&フローリアンの方法と美学が
日本をかたどった「JPN」というネオンのもと、ひとつの目覚ましい進化と変異を遂げた後美術にちがいない。
それは「人間=機械=芸術」の現時点でのもっとも今日的な形態なのである。
(美術手帖6月号150pより)
後編を楽しみにしたいと思います。
で、帰宅して何か忘れてると思ったらROCKIN' ON JAPANを買い忘れた(;^_^A