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というわけで、以前から書いてみたかったPerfumeの特異性についてです。







 よく言われる事で僕も常々感じてるのは、TVの(自称)音楽番組に於ける
Perfumeの異質な立ち位置です。「異物感」と言い換えても良いかな。

以前からあったけど極めつけが「スパイス」のパフォーマンスでしょうね。

個人的に「スパイス」は楽曲とダンスの融合という点でひとつの頂点を極めた傑作だと思います。
他に出演者がいる番組でこの曲を視聴した時の違和感はとうとう最後まで消えませんでした。

別にリップシンクや生歌被せなど他でもやっている人はいるし
ダンス+歌なんて今や珍しくもなんともない。
確かにPerfumeのは変わった振り付けではあるけれどそれが原因とも思えないわけでね。




で、漠然とイメージしてた事を何とか上手く言葉で説明しようと考えたんですが

Perfumeはもはやアイドルでもアーティストでも無く
存在自体が様々な分野を繋ぐインターフェイスになりつつあるのではないか?


というのがとりあえずの結論。





◯ヤスタカが作るエレクトロミュージックのボーカルユニット。
 
◯MIKIKO先生が作る特異なダンスパフォーマンスの体現者。

◯関さんの映像表現に於けるアイコンとして。

◯曲によっては真鍋氏やRhizomatiksによるインタラクティブアートを
 茶の間レベルにまで落とし込む素材として。




ざっと上げてもこれだけの要素を取り込んでるわけです。
もちろんクリエイター諸氏がPerfume有りきで作ってるのはご承知の通り。

でも他のグループと決定的に違うのは、トータルでのコンセプトもまとめ役も存在せず
(ヤスタカはあくまで楽曲のプロデューサー。他に口出しする気が無いのは公言してます。)
よって、楽曲へのイメージは各セクション違う形で作り上げている点。
ーしばしばそれが一部の批判対象にもなるわけですがw

それらがPerfume自身の高いスキルのフィルターを介して融合した結果
いわゆる芸能界的なものとは異なるアート的パフォーマンスが生まれるのではないか?


注目なのは、振り付けや最近では歌についてもかなりメンバー自身の
解釈や主張が見られるようになりましたが、それでもまだまだ
必要最小限に抑えられてる事が大きいでしょう。
既に習い性になっているのか彼女達が元々持ってる柔軟性か、多分両方でしょうな。



僕が過去何度か書いた「触媒」「依り代」・・・何でもいいですが
海外でもこっち方向で特化したユニットは希有だと思います。
アイドル的な要素は彼の地で求められないだろうし
ある程度の主張は大事ですが、インターフェイスとしての姿勢を武器にすれば
面白い事になりそうだなあーと期待してしまいますね(o^-')b