SF界の巨人、小松左京氏逝去。

中学生の頃A.C.クラークの「幼年期の終わり」を読んでから僕のSF人生は始まりました。
最初のうちは外国のいわゆる古典をむさぼり読んでいたが、そのうち星新一氏や筒井康隆氏を
読む様になり、「日本沈没」で小松作品と出会う。
そのスケールやリアリティを裏付ける圧倒的な情報量に衝撃を受けて
構想の基本となるプレートテクニクス理論を解りもしないのに勉強したものです。
(その提唱者竹内均氏も既に故人。)

そこから小松作品を読み漁る日々が続く事に。
氏の文明論的視点にはどれだけ影響を受けたか計り知れません。
今の自分の大半はあの頃培われたもので出来ています。


06年の「日本沈没第2部」では、既にお一人での長編執筆は難しいとの判断で
谷甲州氏との共作となったと聞いていたので、何となく心の準備は出来ていたものの
いざその時が来るとやはりキツい。





謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。