初回盤買いました。んで聴き倒してます。
ーいやいや、ヤスタカ君やってくれましたわ。
ハッキリ言います。間違いなくcapsuleの最高傑作!
実は、Sound&Recording4月号で全曲128bpmで統一したと知って以来
途中で飽きるんじゃないかと不安があったのが本音。
ところがどっこい、特典Diskを除いて本編が約42分、ほぼノンストップという構成なのに
ダレる部分も無くあっという間に最後まで聴けてしまう(o^-')b
このアルバムは1曲ずつにどうこう批評しても意味をなさないと思います。
言わば、『組曲"WORLD OF FANTASY"』と捉えるべきですね。
オッサン向けに解り易く例えると、プログレですよ(笑)
いや、あながち冗談でもなく「STRIKER」のバックトラックなんて
PINK FROYDの"Dark Side Of The Moon"に入ってる「On The Run」そっくりだし
「KEEP HOPE ALIVE」の入り部分はEL&Pの「Tarkus」かと思いました(笑)
全体に今回は、シンセサイザーを完全に楽器として使いこなしてる感が強いです。
その分生音のサンプリングは殆ど無いんじゃないかな?
部分的にはいかにも「テクノ」という先祖帰り的な音が多いのも印象的。
そのわりに、妙に壮大な音空間を感じるのは機材や使い方の進歩なんでしょうね。
また、Sound&Recordingで言ってる通り『鍵盤から外れてる音』もてんこ盛りw
(人によっては不協和音が気持ち悪いと感じるかも)
こしこさんも「叫び声」と言っていい声を出していて、これまた新鮮です。
ちなみにそのインタビューをアルバムを聴いてから読み直すと面白いですよ。
特筆すべきは本人も凝ったと言うリバーヴ、そしてお馴染みのオートチューンの使い方。
オートチューンに関してはもう円熟の極みと言って良いかと。
一音ずつ調整してるんじゃないかというくらい、かかり具合が違います。
ヤスタカサウンドに慣れると、この手のジャンルの他アーティストの音が
もの凄くノッペリした感じに聴こえて仕方ない。
しかも声を加工し過ぎてる上に、やたらサンプリングやら何やら盛ってあるもんだから
グチャグチャにしか聴こえないんですよ。
やはり引き算の美学は大事ですな。w
エレクトロ系はしばらくこれ1枚あればいいや(・∀・)
しかしここまで凝った音を聴くと、逆にどうしてもこの言葉が引っかかる。
『やっぱりPerfumeに関しては、熱心に音楽的に細かい所まで聴いている人たちだけじゃない
レベルの数の人が聴いているんで、何か音的に変わったとしても、変わった感じは多くの人は
しないかもしれないですよね。振り付けが可愛い、スタイリングがいい、今回もいい曲だよね
っていう感じになっちゃうと思うんで(笑)』
ーMARQUEE vol.83のインタビュー18pより抜粋。
彼がPerfumeの楽曲制作を商業的に割り切ってしまったので無い事を祈ります(-"-;A
あ、「Let's Try Again」も勿論買いましたよ。
まああれは寄付だし、曲についてはノーコメント。殆どDVD目当てです(笑)
これから観ます。