日曜の夜 J-WAVEで藤井フミヤの『SCENARIO F』という番組を聴くともなしに聴いていて、ハッと
なった彼の言葉です。

様々な飲食店で各界の主にクリエーターをゲストに招いての対談番組なんですが、今回はグラフィック
デザイナーの清川あさみさんでした。
この方の作品は写真に刺繍を施すという画期的な作風なんですが、木村カエラやJUJU、つじあやのの
CDジャケットのアートワークやPARCOやSUZUKI [Lapin]の広告等で、皆さん一度は目にした事ある
と思います。


番組内容は省きますがその最後の方で、曲がヒットしても最近はCDの売り上げが芳しく無いみたいな
話になったんだっけな(記憶が定かでないw)、ともかくその時に藤井フミヤが言ったのが・・・

『CDが売れるのは会社も喜ぶし多くのファンにも知って貰えるので、良い事ばかり。
でも本当のヒットというのはずっと歌い継がれる曲を言うのではないか。
例えば坂本九の「上を向いて歩こう」は誰でも唄える。けど、じゃあそのレコードなりCDを持ってる人が
どれだけいるか?殆どの人が持っていないのでは?
結局人の心にさえ残ればソフトが無くても歌は広まっていく。』という主旨の言葉でした。
これを聞いた時、まさにそうだなと珍しく彼に共感しましたよ。
上記に続いて清川さんがチェッカーズの『ギザギザハートの子守唄』を挙げてましたが、悔しいけど
確かにあれも皆唄えますよね。でもCDは持ってないでしょう。

Perfumeファンとしてすぐ連想するのは『SEVENTH HEAVEN』あたり該当しそうですな。
昔からのファンはともかく、最近の人で果たして『ポリリズム』のシングル盤を持ってる人がどれだけ
いるんだろう?でもライブでやれば皆知ってるし、盛り上がるし。
ファン以外でも、恐らく聴けば素直に良い曲だと思うのではないかな。

こうした事を考えると、シングル曲のチャートアクションに一喜一憂するのが益々バカらしくなって
きませんか。
現実にはCDの売り上げによる財政的な必要性は有るにせよ、少なくともシングルについてはあまり重視
する時代でなくなって来ている気がしますね。
Perfumeには、新曲を乱発して、一回だけ1位を穫った曲を集めてBEST盤として売るなんてのは絶対
やって欲しく無いですし。(あ、別に特定の人の事ではないですよ~ん。)

何を言いたいのか分かりにくくなりましたが、要するにあまり新曲発表に期待するのはやめようという
事です。
それよりもアルバムですよ。
じっくり練って、とんでもないクオリティのニューアルバムを出して度肝を抜かせてもらいたいものです。
そしてその中の一曲でも、ずっと後世に歌い継がれる曲であれば何も言う事はないですな。