2013年11月4日。
真菜に交際を申し込みました。真菜は、
「今日は何日か知ってる?11月4日で、『いいよ』の日だよ。よろしくお願いします。」
と恥ずかしそうに言いました。沖縄と東京の遠距離恋愛が始まりました。毎日電話し、何回も会いに行きました。
2014年11月4日。
籍を入れ、千葉県で暮らしはじめました。慣れ親しんだ沖縄からこちらに来ることは、相当な勇気が必要だったと思います。愛するご家族と離れることは辛かったと思います。それでも私と一緒に生きていくと決断してくれました。
ある日のこと、若かった私は経済的に不安になり、つい真菜に
「真菜とこれから生まれてくる子を幸せに出来るかな。」と漏らした事がありました。
真菜は驚いた顔をして、その後笑いながらこう言いました。
「私すでに幸せだよ。拓と一緒に居るから。今までなかなか会えなかったのに、毎日こんなに会えるんだよ。こんなに幸せでいいのかなって思うよ。だから心配しないで。大丈夫よ。」
救われるような想いと同時に、今ある幸せを感じる心を持つ事も大事なことだと真菜から学びました。
昨日の昼、道端に咲く花を見て、久しぶりに「綺麗だな」と思いました。
真菜と出会うまで、私は花を「綺麗」とか「美しい」と思ったことは一度もありませんでした。
真菜は2人で散歩をしていると急にしゃがみ込み、道端に咲く小さな花を、「綺麗」と言ってしばらく眺めるような人でした。家はいつも花で溢れていました。
そんな彼女の姿を見る度に、私には無い心を持っている人だなと感じていました。
花を愛しむ心を持つ真菜。莉子や私、親族、友達。誰に対しても惜しみない愛を注ぐ彼女と共に過ごし、沢山の事を教えてもらいました。
彼女と初めて出会った時ドキドキしたことや、お付き合いを申し込んだ時の緊張。たわいない話で笑い合う時間。プロポーズした時の泣き顔。子供を授かったと分かった時の喜び。産まれてきてくれた時の感動。莉子の成長を一緒に噛み締める日々。
目を閉じると、思い出と笑顔が次々と思い浮かびます。彼女と出会えて共に過ごせたこと。本当に良かったと思います。
事故当時は自分を責めました。
「自分と出会わなければ真菜という人間は死なずに済んだのではないか。」「お付き合いを申し込まなければ。」「結婚しなければ。」
しかし今はそうは思いません。そう思うことは彼女にも失礼かなと思っています。
生前に彼女が「私、幸せだよ」と言ってくれた言葉を信じています。
当たり前と思っていた2人との日常は、決して当たり前ではありませんでした。唯一良かったと思うことは、愛していること、感謝しているということを日々伝えられたことです。
残念ながら、今日も事故のニュースを見ました。
皆様の今ある当たり前が、交通事故によって奪われることは起きて欲しくないです。だから活動を続けていきます。
自動車は素晴らしいものだと思います。
私も、真菜と莉子とドライブして沢山の思い出を作りました。また、経済を回してきたのは間違いなく自動車です。
しかし、当たり前の日常や命を一瞬で奪える物でもあります。そのことをどうか忘れないで欲しいです。
皆様のご安全と幸せを祈っています。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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