第8回 裁判を終えて 2021.6.21 | 池袋暴走事故 遺族のブログ

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平成31年4月19日、池袋において発生した交通事故。10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。
再発防止について活動して行きます。
何卒よろしくお願いいたします。

裁判を終えて 2021.4.27

 

7回目の裁判が終わりました。

 

今回は、私が直接被告人に質問をしました。

 

生きていれば、本当は真菜と莉子が質問をしたいでしょう。

ですが、それは叶いません。私は二人の代理として質問をしました。ただただ「真摯に質問に答えて欲しい」という願いで臨みました。

 

今回の質疑応答内容

 ☆被告人質問(松永さん)20210621.pdfリンクdrive.google.com

上記をクリックすると、私たち遺族の質問と、それに対する加害者の返答がご覧いただけます。

完璧ではないですが、ご覧いただければ幸いです。詳細までご覧いただけます。

 

PDFが開かない方は、こちらの東京新聞の記事が分かりやすいです。池袋乗用車暴走事故 飯塚被告「車の不具合、再起動で元に戻った」【詳報・被告人質問】:東京新聞 TOKYO Web東京・池袋で2019年4月、暴走した車に松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女莉子(りこ)ちゃん=当時(3)=がはねられて死亡した...リンクwww.tokyo-np.co.jp

私の想い

上記のPDFの中で主に赤文字にした部分について触れます。

 

 最初の質問で2人の名前を確認したり、生前の2人の写真でどんな写真があったかの確認は、「加害者が真菜と莉子の命とどれだけ向き合っているのか」を知りたかったから質問しました。

 

莉子の漢字は難しくて分からないとのことでした。

さらに、クリスマスの写真も遊園地の写真も私は証拠として提出していません。

実際は、春のお花見、夏の夏祭り、秋の紅葉狩り、冬の温泉旅行。3人の笑顔の写真でした。他にも、莉子の成長記録です。

 

加害者は、かなり証拠を読み込んでいるはずです。しかし、2人に関する証拠はほとんど見ていないのだなと思いました。

わざと命を奪った訳では無いにしても、ふたりの命、生きた証を覚えていてほしかったです。

 

そして加害者は私のブログをフォローし、読んでいるとのことでした。

であるならば、私の心情は細部まで分かっているはずです。知った上で、これだけの証拠が突きつけられても無罪を主張したということです。

 

また、「命と向き合っていないと思われても仕方ないと思わないか?」という私の質問に対し、「命と向き合っていないという意味がどういう意味か分かりません」と加害者は答えました。それを言われた相手の気持ちが考えられませんか。

 

お義父さんの「この2年間どのように生活し、生きてきたのか」という質問に対し、「リハビリなどでなかなか辛い日々だった。」と。お義父さんがそんなことを聞きたくて質問したと思いますか。

 

予想はしていましたが、案の定、虚しさが残りました。私の質問に対しても、今までと何も変わらない主張を貫きました。辛いものでした。

 

しかし、全て自分の口で質問出来た事は良かったと思います。「将来やれる事はやったと言えるようにしたい」という側面もあるからです。

 

質問の中で、少々心情面が漏れてしまった時に、裁判官の方は「お気持ちは大変分かりますが」と寄り添う言葉と共に訂正を促してくださいました。私たちの「質問をしたい」という意思を尊重してくださった裁判所には心から感謝いたします。

 

加害者は、これだけの客観的かつ物的な証拠を突きつけられても、2年間以上考えを変えることが出来なかった。

そして、これからも変えられないのでしょう。

あえて書きますが、心の底から軽蔑します。

 

予想はしていましたが、案の定、虚しさが残りました。私の質問に対しても、今までと何も変わらない主張を貫きました。

 

結局加害者は、これだけの客観的かつ物的な証拠を突きつけられても、2年間以上考えを変えることが出来ず、むしろ考えが凝り固まってしまった。そして、これからも変えられないのでしょう。心の底から軽蔑します。

 

以下は会見フル動画です。


出典:TBSニュース https://youtu.be/zYN9wd0eHNs


次回裁判について

次回の裁判は7月15日。「心情の意見陳述」といって、被害者側が心情を述べる機会が与えられます。そして論告求刑もあります。

 

最終局面へ近づいてきています。思いの丈をすべて述べるため、改めて準備を進めます。

 

最後に

毎度皆様にはお伝えしていますが、改めて書きます。

 

事故自体の悲惨さ、死別や障害を負うことの苦しみ。そして裁判の虚しさや辛さ。これら全て合わせて交通事故の現実です。

だから交通事故は絶対に起きてはいけないんです。

どうか、私達関東交通犯罪遺族の会を始め、事故撲滅の為の取り組みに関与している方々への活動にも興味関心を持っていただければと思っています。

「同じような悲劇を起こさないこと」

それが本当の意味で、これまでの犠牲者の命を無駄にしないという事だと私は思っています。

誰しもが例外なく、交通社会に生きる当事者だからです。

 

【関東交通犯罪遺族の会ホームページ】

共に交通事故撲滅や、犯罪被害者支援拡充のため活動しています。

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【TBSの池袋暴走事故 報道まとめ】:https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/ikebukuro/

【テレビ東京の池袋暴走事故 報道まとめ】:https://www.tv-tokyo.co.jp/news/specials?id=13

 

【私が1周忌で公開したyoutube動画】:https://youtu.be/wlu0K3TSpbo