2021/03/12 | はちみっつ

はちみっつ

ミッキーが好き!

あの日、わたしは公園でそのメールを受信した。

送付元を確認し、一旦閉じる。そして、帰宅後にLINE NEWSを開いて目にした文字。

 
『V6解散』
 
え?は?また文春かよー!なんて思いながら、記事を開き、今回は本当だということを知る。
あわててファンクラブからのメールを確認、本人たちからの動画メッセージをみた。
この時点でもまだ受け止められず、どこか他人事というか、遠い世界の話のようで。
しかし、彼らから普段と変わらない調子で語られたそれは、やはり真実であって、受け止めざるを得なかった。
 
あの日から10日が過ぎ、自分なりに咀嚼できたような気がするので、ここに書き残そうと思う。
 
昨年の同時期、突然の感染症により世界が一変。
子どもとともに家にこもり、先行きの不安を感じていた。
そんな時に公開された新曲、『It's my life』のリップシンクビデオ。

 

 

おそらく撮って出しに近い、急ぎで編集されたこのMVに、とても救われた。
 
“ありふれた毎日も悪くはないでしょ” “悩んでたってなにも変わらないから”
 
あー、V6ってやっぱりつらい時に寄り添ってくれるグループなんだよなー。ってうれしかった。
 
 
そして、初の配信ライブで披露された『Full circle』、彼ら自身の現状と軌跡の歌。

 

 

“正しい答えなんて一つじゃない みんなカラフルでいいんじゃない?
後悔はない結果オーライ 自分に生きるしかないstyle”
 
“離れ離れにならずに 奥底でつながってきた 6人の男たち”
 
こんなの、25周年記念ソングだと思うじゃん。この先改めて一緒にやってくよってメッセージだと思うじゃん。
でもこのときにはすでに終わりが決まっていて、そこにむかって走り始めていた。
 
何度もくりかえされる、 “I'm gonna be alright!” 、
後半に出てくる、 “うまくいくはずさ” 
 
そうかー。そうかー。これはこれからそれぞれやっていく自分たちを鼓舞していたのかー。
 
同時期、avex trax公式You Tubeで、過去のコンサートやMV、特典映像などが公開された。
てっきり、自粛中暇な人を狙い撃ちした宣伝方法だと思っていたのだけれど、違ったのかもしれない。彼らの25年間第一線で活躍してきた姿を、より多くの人に知ってもらいたい!という思いもあったのか。
 
思えば25周年で雑誌やテレビのインタビューたくさん受けていたけど、“30周年”なんて言葉は誰からも出ていなかったんですよ。「いままでよく続いたよ。これは誇るべきことだ。」とは言っていたけれど。
 

 

 

昨年のデビュー記念日に配信されたコンサート。

何もない代々木第一体育館から始まり、過去のコンサートのセルフオマージュがところどころにちりばめられる。

それでいてドローンを飛ばしたり、フロアにLED敷き詰めたり、客席走り回ったり、録画した映像をはさんだり、配信でしかできないことにも挑戦した。そして、ラストは早戻しで、最初の何もない体育館に戻る。

これさ、集大成じゃん…
 
その後のファンクラブ限定で配信された、ファンからのサプライズ。
メンバーからも泣いている姿を見たことがないと言われている長野博が、目に涙を浮かべ、言葉を詰まらせた。
「えー?年とって涙もろくなっちゃった?」とか思ってたら、これ。そうかー。そうかー。
 

 

 

そして、当初ファンに向けて作られたと言っていた『クリア』。

 

“自分では見えないだけど君の瞳の中に映る輝きが鏡”

 

これ、まさかの、メンバーのこと歌ってたんですね?そうかー。

わたしたちはいま、昨年一年の彼らの答え合わせをしているのだなー。

 

何の先入観もなく25周年を迎えさせてくれて、いま、別れを惜しみつつ楽しむ時間を半年与えてくれたV6。

いつもファンのことを考えてくれてありがたい。

 

私がジャニーズ好きになって初めて結成されたグループ。

共に生きてきた感あるので、やはり寂しい。

しかし、彼らが「やり切った!次のステージに進みたい!」というのであれば、応援するしかない。
とりあえず今は、彼らが与えてくれる楽しい時間を取りこぼさないようにしたい。