喉が渇く。
男は一人歩いていた。
灼熱の太陽は容赦なく照りつけ、ひび割れた大地は天からの恵みをただ静かに待ち続けている。
「ここは何処だ?」
どうやら男には記憶が無いようだった。
男は辺りを見回した。
「何故…。」
見渡す限りの荒野に、男は絶望と恐怖を覚えた。
喉が渇く…。
「水…。水が必要だ。」
男は持っていた水筒を口にしたが、水はほんの数滴しかなく、とても渇きを潤す事など出来はしない。
いったい、あれから何日たったのだろうか?
男は疲れ果て、もう歩く事も出来ない。
薄れゆく意識の中で、男は絞り出すような声で呟いた。
「喉が渇いた…。」
「誰か…。」
「誰か…。」
「……ネタをくれ。」
~ 第一部 完 ~
緊急特別企画
『ネタ切れ』でした。
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