子宮頸がん、9割「知らない」=ウイルス認知度3.5%-女子大生調査
時事通信 2009年2月21日
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009022100201
若い女性に急増している子宮頸(けい)がんについて、名前やどんな病気かを知っている女子大生は1割に満たないことが21日までに、女性産婦人科医らによる「子宮頸がん予防の会」(対馬ルリ子代表世話人)の調査で分かった。原因のヒトパピローマウイルス(HPV)を知っているのは、わずか3.5%だった。
子宮頸がんは20-30代女性のがんの中で最も多く、ワクチンや検診で予防可能になってきたものの、日本では検診受診率が極めて低い。同会は「若い女性に予防してもらうには、学校教育などを通じて正しい知識を得られる体制づくりが課題」としている。
同会は昨年10月、東京都内の女子大生を対象にアンケートを行い、86人から回答を得た。「子宮頸がんという名前を知っているが、病気について知らない」との回答が44人(51.2%)と最も多く、名前も知らなかった人が35人(40.7%)。どんな病気かまで知っているのは7人(8.1%)だけだった。
HPVについては、名前も知らなかった人が73人(84.9%)と大多数。名前だけ知っているのは10人(11.6%)、どのようなウイルスかまで知っているのは3人(3.5%)だった。