国際中医師 黒川 眞妃子のブログ

国際中医師 黒川 眞妃子のブログ

食べることは生きること、普段の生活に取り入れることが出来る薬膳を伝えていきます。薬膳イベント、薬膳料理教室、資格講座のお知らせも満載。

薬膳とは、「中医学の理論に基づいて作られる食事」のことで、食材の特性を踏まえて調理した料理を体質、体調にあわせていただくものです。
身体の不調を未然に防いだり、不調を取り除くための自分の身体にあったオーダーメイドの食事です。

ですが、薬膳そのものが、難しいものであったり、手に入りにくい食材を使ったものであれば日々の食事には取り入れずらい。


薬膳は難しい?とよく聞かれますが、決して難しいものではありません

祖母が昔、寒さに震えて帰宅した私に、黒砂糖のたっぷり入った生姜湯を作ってくれました。フーフー息を吹きかけながら飲んだその味は、とっても甘くて、じんわり体が温まり、心も体もぽかぽかになりました。
今でも心と体の記憶としてはっきり覚えています。

薬膳は目的が大切です。
いつ? 誰のために? 何のため?に作るのか。
いつ?(寒い冬に) 誰のために?(私のために) 何のために?(体を温めるために)作る。
・・・あの日、祖母が作ってくれた生姜湯は立派な薬膳です。

私達の体は新陳代謝を繰り返し、その細胞は日々生まれ変わっています。
今日食べたものが、明日は体の一部となる。今日食べたものが新しい自分の体を作っていく。
食べものは命を未来に繋ぐ大切なもの・・・食べることは生きること
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デコチンに朝日を浴びて、目を閉じ呼吸に集中する。

たとえ少しの時間でも、心にはとても大切なこと。

 

空を見上げる瞬間も心には大切なこと。

 

嬉しい、悲しいなどの感情は、人らしく生きるためには欠かせませんが、いきすぎると感情のバランスは崩れ、自分自身の身体を傷つけてしまいます。

 

過度の「悲しみ、憂い」の感情は気を消してしまい、呼吸器の働きに影響を与え、肺気は弱まってしまします。

 

過度の「怒り」は気を逆上させ血圧は上がり、酷くなると意識を失い、肝と深い繋がりを持ちます。

 

過度の「驚きや恐れ」で気は乱れ、腎に影響を与え、精神のよりどころを失い混乱してしまいます。

 

過度の「喜び」で気は緩み、意識散漫、心に変調が及びます。

 

過度の「思いや考え過ぎ」は気を結び、胃腸の働きは弱まります。

 

中医学に触れる前は、自分の中から生まれた感情がいき過ぎると自分自身の身体を傷つけるなんて、考えたこともありませんでした。

 

頑張ってる自分が、頑張らない自分のお尻を叩くのではなく、頑張らない自分を許したり、自分自身で上手くバランスを取って暮らして行くことが大切だと思います。

 

呼吸が上手くできず、詰まりそうなときは、大自然の力を借りてみるのもいいかも知れません。

 

ここに通うのも、足かけ3年。

あの時、ママのお腹の中にいたbeby達は、そろそろ幼稚園の入園の準備をしている頃かしら?

美味しいおっぱいを沢山飲んで、元気に育ってくれてるかしら? 

そう思うと何だか嬉しくなってきます。

 

2時間は長いので、疲れたら、ゴロンしながら聞いてね~から始まるお食事のお話し。

 

膝を合わせ、互いに心を緩めれば、自然に会場に笑い声が響きます。

 

おっぱいは栄養いっぱいの白い血液。ママが口にするもので作られています。

 

出産後、思うように動けないママのことを考え、出来るだけ簡単な調理法で、効率よく上質な血液を作れる方法をお伝えしています。

 

そして離乳食を手作りするにあたって、残留農薬の落とし方、子供の丈夫な体作りは先ず、胃腸を強めることなど・・・

 

いっぱいお話しをするけれど、伝えたいことはただ1つ。

 

食べものは未来に命を繋ぐ大切なもの。。。それだけ。

 

この日はチラホラ雪の舞う日でしたが、いつものようにP.O.Fさんは穏やかで暖かな空気に包まれています。

 

お昼にはその季節に合ったPOFさんの美味しいサンドイッチとスープ。

ターメリックなどの香辛料につけこんで焼かれるローストチキンも最高です。

 

今回はぷりぷり海老と当帰葉のサンドイッチでした。。美味しい~♡

 

国際中医薬膳管理師でもある店主の吉田さんは、いつも笑顔で皆さんを迎えられ、食後に彼女のたててくれるコーヒーの味も格別。

薬膳に基づいて考えられたカフェ

新しい薬膳のかたち・・・是非、お食事に行ってみて下さいね。

 

近鉄奈良線 新大宮駅から北に徒歩5分。

 

P.O.F

奈良市法蓮町421-4 井田マンション101

℡0742-33-1239

11時ー17時

定休日 日、月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今から7年前の春、「関西薬膳びと」は産声を上げました!

当時勤めていました医療学院の薬膳クラスの生徒さんや食育活動を共にしてきた皆さん、自宅薬膳クラスの皆さんとともに薬膳普及と薬膳勉強会のグループです。

 

その頃、薬膳という言葉は聞きなれず、普及活動をしようにも、薬膳であるという事で断られたりもしました。何度も足を運び薬膳の説明に出かけました。

 

荷台に鍋釜、食材、食器の全てを括りつけ、よれよれしながら薬膳料理を出させて下さるイベントがあればメンバーと共に、何処でも出かけました。

マルシェ、酒蔵と薬膳の会、ママフェスタ、カフェ薬膳etc.・・普及活動に走り回った数年間でした。

 

今は「薬膳」と言う文字を検索すれば、勉強の場所、お店など数多く出てきて「関西薬膳びと」が普及活動をしなくてもよい時代となりました。

あの頃のメンバーはそれぞれに薬膳関係で頑張っています。

 

古い写真を整理していたら7年前の「関西薬膳びと」決起会の薬膳花見弁当の写真が出てきました・・懐かしい~

 

クレオ大阪で調理実習をして、柴島の水道記念館でお花見をしながら会食をしました。

薬膳が大好きで・・薬膳への情熱はあの頃も今も、この先も変わることはありません。

 

私の師事する和田暁先生の生徒さんの作られた素敵な詩の中の「薬膳」が大好きです↓

 

薬膳は身体の喜ぶ味がする 

 手仕事が込める愛情の味

   作り手は食する人の身体を思い料理する

   作り手は食する人の口にするもの全てに

     心を配る 

   所在の知れた穀類、海のもの、

   山のものまで吟味し調理するのは

     信頼に値する行為である

   そのような薬膳には清らかさがある

 

これからも、身体の喜ぶ味がする薬膳が作れるよう、精進していきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

ずぼらゆえ・・・半年以上も更新せずに、、、アカンよねぇ~。

と、いう事で、ボチボチ書いて行こうと思っておりますm(__)m

 

今回のテーマは「妊娠悪阻」

現役助産師さん達の集まりゆえ現場の状況と照らし合わせながら、中医弁証が進んでいく!   

妊娠悪阻の弁証論治を「脾胃虚弱」「肝胃不和」「痰湿阻滞」の3つのタイプに分け、症状から治法・・・そして食材選択、施膳、調理へと展開

 

めちゃめちゃ楽しい:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚

 

悪阻ゆえ、少量しか受け付けないので、少しでも栄養のあるもの。

梅の酸味やレモン、生姜を使いたい!

しんどい体に負担をかけないように作り方はシンプルに。

と、あれこれ考え・・

脾胃虚弱の妊娠悪阻には「鱈の梅酢蒸し」に決定!

 

簡単!爽やか!栄養満点の薬膳10分料理

 

鱈の効能は「補気・補血」

元気のない人の気血を補い、息切れ、疲れ、めまいに効果的。

栄養成分は良質のタンパク質。ビタミンA・Dなどを含み、相乗効果から胃腸を温め、血行をよくしてくれる。

 

次回は開催は「妊娠期の浮腫み」について・・・