小学生の頃から体育が嫌いだった。
運動が苦手ということもあったけど、
1番の理由は半袖半ズボンだから。
半袖半ズボンだと、肘や膝に出ているアトピーがバレる。
絶対にバレたくない。
肘や膝を見られたら終わりだと思っていた。
だから体育は嫌いだった。
私がアトピーを発症したのは4歳の頃だと母に聞いている。
気がついた時には私は無意識に自分と友達の肌を比べていた。
比べては落ち込み、自分が嫌になり。
また、高校生からはニキビにも悩まされていた。
一つ消えたと思ったらまた新しいのができて。
これが10年ほど続いた。
ニキビを治したいとエステにも通ったが
一時的には良くなるものの何度も繰り返した。
少し高めのスキンケアを試すも良くならず、
「どうして私だけ」
ずっとそう思ってきた。
私は人一倍肌にコンプレックスを持っていたように思う。
慢性ニキビに悩んでいて、
頬を髪の毛で隠すのに必死だった頃
小学校低学年の時、クラスの男子に
「アトピーはうつる」
と言われたことがある。
アトピーがうつる、と言われたこともそうだったが
私がアトピーだとバレていたことが
すごくショックだったのを覚えている。
「終わった」と思った。
もう、このクラスにはいられないと思った。
正直、小学校・中学校の記憶がほとんどない。
辛いことが多かった記憶がある。
とにかく私は長い間「人と肌が違う私」をずっと恥じていたし、
そんな自分を誰にも知られたくなかった。
振り返ってみると、
アトピーと向き合う27歳の頃まで
ずっとこの気持ちがあったように思う。
アトピーと診断されてから両親は治してくれようと
いろいろな皮膚科に連れて行ってくれたし、
アトピーにいいと言われる温泉などにも連れて行ってくれた。
だけどなかなか改善せず、
「申し訳ない」という気持ちがずっとあったのを覚えている。
「申し訳ない」と言えば、
私は帝王切開で産まれており、
それを小さい頃から聞いていたので
「すごく痛い思いをさせて申し訳ない」
と母に対して思っていた。
小学4年生の時の作文に
「私は産まれてこなければよかった」と書いていた。
それは、母が私を出産して後悔してると思っていたからだ。
とにかく私はずっと人目を気にしすぎて生きてきたし、
こんな自分が嫌で嫌で仕方なかった。
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