くぐもった光が湯気のように、辺りを取り巻いている。
この季節は、空気が澄んだ夜が美しいけれど、こんな朝も悪くない。
飲み物を片手に車体に寄り添い、寝ぐせがついたままの柔らかな髪を眺めていた。
誕生日を祝いたいと、こんなデートを申し込んだけど、思いついたのが急すぎて。
分刻みの予定が支配する君の時間を、ほんのひと時、分けてもらうことができた。
なんかロケみてぇって笑って、早々に車に乗り込む君は、明らか急いでる。
でも、いつも皆から「せっかち」って言われてる俺の急ぎ方と君のそれは、ちょっと違う。
君がその大きな目を開いて、真っ直ぐに見ているその先には、いつも必ず、何か目的がある。
その目的に向かって、自分の身体や心、周囲の環境、いろんなバランスを考え計画的に物事を進めていく君の生き方は、頼もしいし尊敬できる。
だけど、たまにはさ?
午後からのスケジュールも目一杯な君。
これから何処に連れて行かれるのかと、心配しているようだけど…
今は何も考えずに、俺に身を預けてみてよ。
年明けに君が書いた、月イチのブログ。
その最後に書かれたメッセージが、ファンにとても好評だったと、スタッフに聞いた。
その言葉に嘘偽りがないことは、俺が…俺だって、もちろんよく知っているけど。
君はなぜ今、あらためて、その言葉を皆に伝えたいと思ったのだろう。
20周年を迎える年の初めの誓いです
みたいなニュアンスで、あのブログは書かれてた。
でも、それはきっと、
ずっとずっと、
君の心にあったことなんだよね。
君が皆に向ける笑顔は やさしく
その瞳の奥に灯る光は あたたかく
振っている手は力強く
君は、会場の隅々にまで届くように
遠く先までを見据えていて
君が「上の上の上の上の方…!」
と呼びかけるとき
俺たちのいる空間は
まるで大きな渦に飲み込まれるように
上も下も右も左も
全てが大きくひとつになる
そして
身体中に熱の籠った叫びが駆け巡り
その叫びは
そこにいる全ての人間を巻き込んで
遥か、高みへと昇っていく
俺は正直…
毎回毎回、舞い上がっちゃって
覚えていないことだらけだけど。
君は20年もの間、その景色を常々、記憶してきたという。
「安心してください」
自分を応援してくれる人たちに向かって、そんなふうに堂々と言い切れる君の強さが、俺は好きだ。
そんなこと、伝えるまでもないけど…
もしそう伝えたら、
「覚えていられないほど自分を振り切って
ファンに全身全霊を捧げられる
相葉くんの方が凄いよ」
きっと君はそう言うんだろうな。
いつもみたいに、
だらりと頰を緩めながらね。
すごく久しぶりに
わたしがイメージする
大好きな二人を
心をこめて書きました
明日、後半を書きます
よかったら
覗きにきてくださいね




