覚悟 僕坂 #4 | ぐりーんりーふのお部屋

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嵐と相葉雅紀さんが大好きです
大切なひとたちと、大切なことを大切に…





名も知らぬ  遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

故郷の岸を離れて
汝はそも 波に幾月


旧(もと)の木は  生いや茂れる
枝はなお  影をやなせる

われもまた  渚を枕
孤身(ひとりみ)の  浮寝の旅ぞ





詞・島崎藤村     
歌曲「椰子の実」より



 


第4話で、象徴的に使われるこの歌

遠い南の島から流れてきた椰子の実と
故郷を離れ暮らす自分を重ね合わせるこの歌は



夫の帰りを信じて待ち続けるトキワさん
動物医療に対する信念を貫き通すコオ先生

ふたりの孤独と覚悟を
表現しているのだと思いました









「僕は命と向き合いたいんです」


命と向き合うとは  どういうことなのでしょう




第2話で
妊娠した猫の手術に反対したコオ先生を
思い出しました



助けること
守ること




その考えは、とてもシンプルで
理想的であり
場合により、非現実的ともいえる



でも
その理想と
それに対する覚悟がなければ
命の重さを感じる仕事に従事する意味はない




それが
コオ先生の信念なのでしょう







 

もともとは
堀川くんの思いから始まった
ぐりちゃんの手術


堀川くんもまた
ぼんやりとではありながら
獣医師として追い求める理想がある



高度医療、先進医療に憧れている彼も
根っこにあるのは


助けたい
守りたい

という思い





その思いが
残念なことに絶たれてしまい
しかもそのことが
あらぬ方向に動き出すとき

彼は、次に
コオ先生を助けようとする











女たちもまた然り








振り回されてばかりで

いい人すぎると呆れられ


優柔不断だの
風見鶏だの言われていても



周りの人たちはみんな
コオ先生の信念を理解し、愛し
支えようとする







この作品は
動物と人々との関係を描く一方で
人間同士の関係性を
きちんと描いているドラマでもあり








美しい映像からは

登場人物が
互いの目にどう映っているかを
感じ取ることができます








信念を貫く獣医師が、ここにも一人





「君にその覚悟があるのか」


田代先生は
命を助けるためには、覚悟が必要なのだと
分かって話しているのですよね






この回のクライマックス


田代先生とコオ先生が対峙し
それぞれの考えを述べる



その二つの考えは
見ている側に投げかける問題そのものでもあり


だから、そこに相互理解が生まれなくても
これでいいのだと

正解はひとつではない


可能な限り手を尽くすことも
見極める目を持ち判断することも










命は尊いもの



このドラマに、あらためて教えられます









そして

孤独と覚悟を抱えているふたりも



流れ着いた椰子の実のように  
いつか

身と心を落ち着かせ



互いに安らぎを得られるような関係に
なっていくのでしょうか