待つ時間を楽しめない女に恋をする資格なんてないんだよ。
山田詠美「放課後の音符」より
ふと思い立って 見始めました
あまりに沢山のプロモーションに
追いつかなくて
暇さえあれば検索をかけて
新しい情報を追い続けていた
あの頃
その、ひとつひとつ
ゆっくりと噛み締めたかったのに
どんどん時間だけが過ぎて
今になって
やっとこうして振り返る中で
気がつくことは
貴族探偵という役に
相葉雅紀が相葉雅紀らしく
丁寧に
柔らかく
ごく自然に
寄り添いながら入っていったこと
ちょっとした番宣でも
そこにいるのは
見目麗しい御前様 starring 相葉雅紀
濡羽色の髪
潤んだ瞳
美しく締まった肢体
いつもの弾ける笑顔は
穏やかな優しい笑みにかわり
インタビューでは
作品について多くを語らず
僕は貴族に成り切るだけ
と言っていた
結果どうなるか分からないけど
全力で臨めていれば後悔はしないと思う。
納得する形ができれば、いいですよね。
一方で 不安にもなり
情報に振り回され
いろんな噂に耳を塞ぎ
ファンとしての自分を守ることに
精一杯だったあの頃
でもあなたは
いつも、自分らしく
ただ
貴族に成り切るだけと言った
言葉から感じるのは
作品への信頼
監督への信頼
スタッフ、共演者への信頼
決して
自分だけが前に出ようとはせず
常に
物語の面白さや
魅力的な登場人物について語っていた
その訳が、今なら
すべてを見終わった今なら 分かる
わたしが
わたしたちが
いろんな思いを抱えて
あなたを待っていたあの頃
あなたは
グラビアで憂える表情を見せながら
たった一つのことだけを伝えてくれていた
俺、がんばるから
楽しみにしてて
あなたは自分をよくわかっている
求められたことに対して
どのように在るべきか
そのためには何が必要なのか
考えて準備し
努力を惜しまず
始まってしまえば
成果をあげることにだけ集中する
だから時に
悔しい思いもする
すべてが終わったタイミングで
思わず 本音が出ることもある
わたしは
そんなあなたが好き
あなたが演じたあの役に
もう二度と逢えないかもしれないと
ひとり寂しい覚悟をした昨夜
考えてみた
わたしは一体
何が欲しいんやろう…
あなたはいつも
そこにいてくれるのに
御前様を待っていたあの頃
あなたは 静かに闘志を燃やし
その内側から滲み出る輝きは
わたしたちを魅了し
幸せを運んでくれた
だから…
でもそれは
わたしが勝手に望んでいるだけ
こんな気持ちにいつか
なってしまったら
見ようと思っていた番組
止まんなければいいやって
超ゆっくりでもいいから歩き続けたい
いまは
またその時
あなたが 止まらずに
超ゆっくり歩き続ける道を
後ろからついていく時
…ねえ
次、どこ行くん?
待つ時間を楽しめない女に恋をする資格なんてないんだよ。
言い換えればね、いつ恋に落ちても大丈夫っていう自信のない女は、むやみに人を好きになんてなっちゃいけないんだ。それは大人の世界のルールだよ。
あなたがまたわたしを
どこかへ
連れて行ってくれるその日まで
わたしも
もっともっと
あなたのファンとして
相応しい女性になれますように…










