乳癌とお仕事② | 3匹のこぶた

3匹のこぶた

若年性乳癌、トリプルネガティブと診断されました。
治療をしながら3児の子育てを楽しんでます。

人事の方の言葉を受けて私の頭の中は「?」だらけでした。
「障がい者手帳」って何となく知ってるつもりだったけど、やっぱり他人事で。
何も知らないわけです。
人事の方は
「取得するかどうかはお任せします。取得したくないと思われる方もいますし。」
私「取得すると、何か不利益があるんですか?」
人事「いえ、その様なことはありません。取得されたくない方は、お気持ちの問題のようですね。」
私「障がい者枠で、とおっしゃいましたが、雇用体系が変わるということでしょうか?給与にも影響があるんでしょうか?」
人事「いいえ。それは一切ありません。お給料は今のシステムのままです。」

手帳取得のデメリットはなさそう。
ネットで調べてみたけど、私の痺れ程度じゃ該当しないような気がしてなりません。

手帳取得の最低ラインはこちら↓
<手の場合>
1 一上肢のおや指の機能の著しい障害
2 ひとさし指を含めて一上肢の二指を欠くもの
3 ひとさし指を含めて一上肢の二指の機能を全廃したもの
<足の場合>
1階段 一下肢をリスフラン関節以上で欠くもの
2 一下肢の足関節の機能の著しい障害
※リスフラン関節は足の甲の真ん中くらいにあります。

読む限り、手足が痺れている程度では該当しないような滝汗
走れないけど歩けるし。
みんなと同じようにはできないけど、日常生活に介助はいらないし。
職業柄、支障があるだけ。

手帳の取得には当たらなくても、困っていることは確かです。
職を失うかもしれない瀬戸際。
やれることはやってみようと思いました。
手帳が貰えなくても、何かの足ががりになるかも。

とりあえず人事の方に言われた通り、役所の障がい福祉課へ相談に行きました。
自分の状態を説明すると、まずは指定医療機関を受診して診断書をとって欲しいとのこと。
渡された病院のリストを見ながら
「手足の痺れなら整形外科ですね。」
と、近くの該当施設にマークしてくれました。

その足で病院へ。 
受付で
「今日はどうされましたか?」
と聞かれます。
「あの…乳癌で…」
「癌?こちらは整形外科ですが?」
「違うんです。癌の治療の副作用で手足の痺れが出ていて。身体障がい者手帳を取得したいんです。こちらは指定医療機関ですよね。」
このやりとり、人がいっぱいいる待ち合い室でやるんですよーチーン
座ってる人が何人か振り返ったような気がします。
癌であることは隠してないけどさ!
こんなに沢山の知らない人の前でカミングアウトはしたくなかったタラー
ジロジロ見られた…のは被害妄想に違いない。大丈夫、大丈夫!誰も私なんか見てない!と自分を励まして待ち合い室の椅子に座りました。

続きます。