【寒さと肩こり】「肩こりに効く薬は？」

前回の「病院での治療法は？」に引き続き、今回も書いていこうと思います

Ｑ：肩こりに効く薬は

Ａ：ビタミン剤や精神安定剤、漢方薬などが有効

【説明】
肩こりの治療には、病院では次のような薬を処方します

消炎鎮痛（しょうえんちんつう）剤

　炎症による痛みを和らげる
筋弛緩（きんしかん）剤

　筋肉の緊張を緩め、コリを和らげる
ビタミン剤

　筋肉の疲労を回復させる
精神安定剤

　痛みに対する不安がある時に処方する
漢方薬

　その人の体質や症状などに応じ、冷えや血液循環を改善する薬、鎮静効果のある薬、新陳代謝（しんちんたいしゃ）を高める薬などを処方する

ビタミン剤と湿布薬
　ビタミン剤ですが、ビタミンB群（特にB1、B6）は筋肉の疲労を回復させると共に神経機能を調節する効果があり、ビタミンEは血行を促進する効果があります

またビタミンB12は神経に直接作用し、神経の機能を回復する効果があります

また一般に急性の肩こりには冷感タイプの湿布薬、慢性には温感タイプの湿布薬が有効です

特に肩こりに関連する筋肉で一番大きな僧帽筋を覆う様に温感タイプの湿布薬を使うと良い様です

肩こりに効く漢方薬

葛根湯（かっこんとう）

体力が中程度の人向き。肩に加え、後頭部から背筋にかけても凝る人に効く

大柴胡湯（だいさいことう）

ガッチリした体格の人向き。首の脇から肩にかけて凝り、便秘がちな人に効く

桃核承気湯（とうかくじょうきとう）

体格がよくのぼせ性、便秘しがちな人向き。肩こりに加え、月経異常がある人に効く

加味逍遥散（かみしょうようさん）

体力が中程度の人向き。更年期の女性の不定愁訴（ふていしゅうそ）による肩こりによく効く

延年半夏湯（えんねんはんげとう）

体力は中程度で胃腸が悪い人向き。左の胸や肩、背中にかけてこる場合に効く

甘草瀉心湯（かんぞうしゃしんとう）

下痢症の人に。みぞおちに疲れや痛みがあり、不眠やイライラを伴う時に効く

以上です

アプローチの方法は様々ですが、やはり症状を緩和する療法と言うよりは、体調そのものを改善させる療法及び生活様式の改善を私は推奨します

次回は「肩こりに効くツボ？」と言う内容について書いていこうと思います

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