=ほぼ会話です=

翔ちゃんがやけに難しい顔してこっち見てる

「しょーちゃん、そんな難しい顔してどうし…?」

言い終わるか終わらないうちにまん丸の目でガン見される

「なっ、、、なに?!」
「なぁ、雅紀って俺の恋人だよな?」


「えっ?なに今更言ってんの?」
「恋人ってのは普通何かしら特権があっていいよな」


「う〜ん…普通かどうかはわかんないけどあるもんじゃないの?」
「てことは、俺以外の誰かがその特権を味わうってのはおかしいよな」

翔ちゃんどした?
もうずっと一緒に暮らしてるのに
なんで今更恋人だの特権だのこだわるわけ?
俺なんかしたっけ?

「雅紀さぁ、ちょっと前に3日くらい仕事で家空けてたじゃん?」
「あーあの時?それがどしたの?」


「そん時ってSafari入ってた?」
「あったよ!なんか今までとは違う雰囲気を撮りたいって言われて…」


「そーゆー事かぁ!」
「えっ?だから何?しょーちゃん怖いよぉ」


「ヒゲだよ!髭!」
「ヒゲ?」
「あそこまで髭が伸びてるの見れるのって俺だけだったじゃねーか」

あ、確かに
休みの日はほとんど出かけないから髭剃らないや

「なんでその顔を雑誌で晒すんだよ」

なんか酷い言われ方してない?オレ
そんなに見せちゃいけないもの?

「違う違う違う!
Safariの人が今回はそーゆー路線で行くって言うから」

「だからって俺だけの雅紀の髭面を…」
「しかもあんなにシャツのボタン外して際どかったんじゃねーか?跡が見えちまうだろ」

そうなんだよねぇ
翔ちゃんダメだって言うのにちょっとだからって吸い付いてくるんだもん
スタイリストさんに隠すの大変だったんだからね

ってその時のことを思い出してたら

「俺だけの…恋人の特権を奪わないでくれっ」
って真面目な顔して訴えてきた笑

もう笑うしかないよね
どんだけ俺のこと好きなのよ


そんな翔ちゃんが俺も大好きなんだけどね


ぷんすかする翔ちゃんの耳元で

「でもそれ以外のあんなことやこんなことの特権はしょーちゃんだけでしょ♡」


あ、照れた。。可愛い

そんな翔ちゃんを見れるのも恋人である俺だけの特権