* 妄想話です

 

潤誕に、と書き始めた妄想です、はははは (乾)

それから5ヶ月、その間にまぁいろいろあって(苦笑) 21年もそろそろ終わりです

大幅に書き直しました

… パラレル異世界のこと とでも思ってご笑読いただければ。

 

 

 

 

 

 

<夏の終わり>

 

 

 

 

表に出ないだけで、自分も相当忙しくしていたのに じゅんは、オリンピック期間中 おれをすごく気遣ってくれた。

体調のことも 気持ちのことも。

 

 

生放送終わりの遅い時間、その日の感動をどうしても分かち合いたくて 迷惑なほどハイテンションで電話しても

やさしい声で 『話し足りないんだろ、今からでもうち来る?』 なんてキラーワードでどきどきさせてきて。

 

お言葉に甘えてお邪魔すれば、まずあの目ヂカラでじっと見つめて 『… うん、疲れてるけど熱は出てないな』なんてチェックしてくれたり、

消化にいいもの作ってくれたり、

『公共の電波で ショーチャーーン!って呼びかけんの、あれ なんなんだよ』とか ちょっとかわいいこと言ったり、

おれがおんなじこと何回目か話し始めても、しゃべり疲れて眠っちゃうまで にこにこ聞いてくれたり。

 

 

 

今回 暑い中の取材が続いても、被るようにドラマの仕事が始まっても、

気持ち的にも体力的にもいっぱいいっぱいにならずに乗り越えられたのは、ほんと じゅんのおかげだったなと思う。

 

 

 

だから、今年のお誕生日には ちゃんとありがとう と大好きを伝えようと思った。

 

ロマンチックな感じにしたいな、って 一生懸命考えて仕込んでおいた。

ちょっとおれの柄じゃないんだけれど、じゅんはきっと事前に仕込んだりとか そういうの、すごく喜んでくれると思って。

 

 

前に、甘酸っぱい純愛っぷりがこそばゆくて、もじもじしながら ふたりで並んで見たタイドラマ、

照れながら、でも日本でリメイクするとしたら 絶対10年前の(20年かな) おれらだよね、なんて思ったんだよね。

その中で、主人公たちが大切な気持ちをボトルに貼って渡し合ってるのが可愛くって きゅんときたから。

 

じゅんが『一日一本』と決めて飲んでる ちょっとお高い水。

順番を数えて ちょうどお誕生日の日に飲むボトルに、おれはメッセージを貼ったんだ。

 

 

 

 

… なのに なのにーーー!

 

 

詰めが甘かった…

今朝 なにも言ってこない時点でちょっとおかしい と思ってはいたんだ…

 

今 おれは ひーひー大爆笑中のしょーちゃんの電話を受けて、じゅんのパントリーで呆然としている。

 

どうやら こないだしょーちゃんたちとの映画の打合せの時に、手土産としてみんなにごっそり渡してしまったらしい。

いい と思ったものはみんなと分けようって気持ちは、すてきな大人の嗜みだけど。

計算狂った! ねえ?この水は一日一本って言ってたよねえ?

 

 

いや、ここはメッセージが渡ったのが 監督とか ほかの誰でもなく、しょーちゃんだったことに感謝するべきか。

 

 

  『そっかそっか うははははは…

   やっぱ このメッセージ、あいばくんだったか。

   でさぁ、これどう読むの?

   トカゲが10匹? ドア? わかめが2?

   …相変わらず個性的な絵だねー

   ひぃひぃ …』

 

 

それ、ワニだから! しょーちゃんにだけは個性的とか言われたくないし!

 

 

 

トイレから戻ったじゅんが 『なに?翔くんの声じゃない? ずいぶん楽しそうだね』 なんてほろ酔いのかわいい顔で にまにま聞いてくるから

 

ふーん、なんでもないけどー、じゅんはお気に入りの一日一本の水、しょーちゃんにあげたんだってー? と少しぷんすかしながら ぶっちり電話を切った。

 

 

 

訳がわからずに 『え、なに、水のはなし? 飲みたかったの? もちろんいつでも飲んでよ、』

あ、冷やしてないけどね、一日一本は自分に決めてるだけだから、と一生懸命に説明し続けるじゅんは、とんでもなくかわいいことに 少しふわふわしていて、いつぶつけたのか 足に血を滲ませていた。

 

 

「ちょっとちょっと!

おまえ、足から血が出てるよ!」

 

 

おれは慌てて、ほら絆創膏貼ってやるから足出せ、とつかまえた。

『え、足なら自分で貼れるよぅ、』

 

恥ずかしいのと くすぐったいのとで、くねくね逃げようとする くねじゅんを押さえ込んで 絆創膏を貼った。

 

そして思いついてもう1枚、小さいのを取り出した。

 

 

 

「おれが いつでも 何回でも貼るからね」

 

左足の薬指に巻いた。

 

 

 

 

 

 

<年の瀬>

 

 

 

 

『何度でも貼ってやる』 と言った約束通り、

あの後 俺が裸足でいるのを目ざとくみつける度、貼りなおしてくれるけれど

やっぱり最初の1枚はどうにも思い出深くて 手帳に貼ってとってある。

 

イラついた時とかに そっと見ると、

絆創膏を巻いてくれたあの時の真剣な顔も一緒に思い出して 「足ってところが なんとも まさきらしいんだよなぁ」と一瞬であったかい気持ちになれるので、もうお守りみたいになってる。

 

 

 

一緒に貼ってあるのは、後から翔さんが渡してくれたメッセージ。

『水は一日一本のはずだろっ』って焦ってた理由がやっとわかった。

 

翔さんは最後まで 『どういう意味だろ? じゅうヤモリ、テントカゲ…』なんて首をひねっていたけど

嵐の謎解き番長だからね、俺は。

すぐに (というのは言い過ぎだけど。絵のタッチが独特だからね) わかったよ。

 

10匹いるのはワニ、とびらの「戸」、最後がちょっと難しいけど 2つにょろにょろしてるのは きっと「藻」

 

   ト ワニ・ト・モ ニ

 

 

 

すぐには着れない厚手のトレーナーをくれたのも、冬も一緒にいようね っていうことだったのかな、って解釈することにして、ひとりニマニマしている。

 

 

 

 

夏を過ぎてからは メディア露出も増えて、目に見えて忙しくなった。

あのトレーナーが着られる時期になると それは更に加速して、猛烈に忙しくなった。

 

でも 今年初めの何か月かは、打合せや台本読みはあったけど 20数年ぶりにほんとのんびりしたし、

旅行にあまり行けなかったのは残念だけど、その分地に足つけて 充電できた気がする。

 

まさきにならって 規則正しく朝起きて体を動かして、っていう生活リズムを心がけたら 体調もばっちり。

今はむしろこの忙しさを楽しんでる。

 

 

 

メンバーの番組に呼ばれて 一緒に仕事をする機会もたくさん作ってもらったけれど、

局の垣根関係なく 当然のように呼んでくれることに感謝だし、何も言わなくても通じあえるツーカーの間合いは、本当にかけがえないなぁと再認識して。楽しければ楽しいほど 帰りにはちょっと きゅっと胸にきて。

 

そんな日はやっぱり まさきと話したくなる。

顔が見たくなる。

 

『今日はにのと一緒だったんでしょ?』 なんて電話をくれれば きゅっとなってた心がほわっと緩むし

『通り道でしょ? ちょっと豪邸(笑)に寄ってかない?』と言われれば気持ちが浮き立つ。

 

 

 

 

誕生日には俺も あの水にメッセージを貼って渡そう。

 

『動物園、英語なら何と一緒?

 ① Museum ② Zoo ③ Aqualium』

 

… 松丸くんに手伝ってもらおうかなぁ

 

 

 

 

 

 

* 松本さんが参加した魂、楽しかったですね、楽しそうでしたね

マナブ、焦らしますねー

掘る系バラエティーの醍醐味を味わってもらえそうで楽しみです