私は接客の仕事をパートでしています。5時間勤務で2時間くらいレジ業務があります。

レジをしていると、いろんなお客さんがいます。いいことも嫌なことも、経験できる仕事ではあります。

たまに、無理難題を言う方や、お客様は神様でしょ?と勘違いされてる方、訳のわからないクレームや、自分の間違いを認めない方。
様々です。

今日も少し非常識というか、嫌な気分になるお客さんと出会いました。
嫌な気分が、なかなか消えず早く帰りたいなぁと思ってしまいました。

そのお客さんは、とても年配の方です。女性です。そういえば義母もこんな感じだなぁ。。お客さんの顔を見ながら思い出してしまいました。

義母の非常識は、結婚前から薄々感じていました。私の両親もです。

結婚が決まり仲人を、義実家の方で頼むと言われました。義両親の知り合いの方です。
夫も私も、それは承知しました。義実家が強く希望したからです。

結納も式も、披露宴も、仲人さんには御世話になりました。優しい奥様で、気を遣っていただきました。

披露宴が終わり、私たちはロビーにいました。。二次会があるので、義両親は早々帰っていきました。
私は両親と少し話しながら結婚式の余韻に浸っていました。

その時に仲人の奥様が、申し訳なさそうな顔をして近づいて来られたのです。

「お母様、少し宜しいでしょうか?」

母と私は今日のお礼を述べ、どうしました?と聞きました。

先ほど義母様からいただきまして。。
仲人の奥様が出されたのは、今日の着付けの請求書でした。

「え?それは。。。」
母は、びっくりして受け取り、失礼いたしましたと、頭を下げました。

「どうしていいものか、わからなくて。。でも義母様は、着付けは、私側が払うのでっておっしゃってたので。。
どうしましょう。。」

いえいえ仲人様には、お祝いを頂いておりますのに。。
こういうことはこちら側で。。。
申し訳ありません。。

私と母は顔を見合わせました。いやぁ、怖い。母は溜息をついていました。

お金に関しては、ケチなのか常識がないのか、わかりませんが、これ以外にもいろいろしてくれるのです。お義母さんは。
その度に私の母は溜息をついていました。