今は亡くなった義父もそして今も元気な義母も、どちらかというと現代を生きているというよりは、一昔前を生きてるような古い考えの人たちでした。でもその割に義母は常識のない人でもありました。

家は長男が跡をとるもの。親の世話は嫁の役目、嫁は嫁いで実家はないと思え。。などなど二女がよく、私の夫にも何時代の人?と笑いながら言うのですが、お金に関してはケチでした。

私と嫁姑のいろいろも、もちろんあるのですが、それはまたにして、今回は長女が義母を嫌うきっかけのお話です。

私は長女が高校生に二女が小学四年生になった時に、夫の転勤先で大手のスーパーに勤めました。
年中無休の職場で、お盆もお正月も休めなくなり、私はこれ幸いと、義実家へ帰省することがなくなりました。

その時から娘たちも私と一緒。義実家から遠のきます。


長女は大学生になり私たちの地元に近い大学を選びました。私の実家、そして義実家にも電車で行ける距離です。

その時はもう義父が亡くなり、義母一人暮らしでした。
長女は、義実家に遊びに行きます。最初は、よく来たね!と喜んでくれたのですが、何回か行くごとに、小遣いをもらいに来た!だの。派手になって来て、どんな生活をしてるのか!だの、言うようになってきたのです。


長女も少しムッとしながらも、義母1人だからと、顔を見せに行ってくれてました。

そして就活が始まるころに行った時、長女は何気にスーツも高いし、交通費もかかるし、就活は大変なの。そう話をしました。

「私はお金はないよ!貰いにきたの?
あなたのお母さんはそんなお金もあなたに出してはくれないの?お母さんはお金ないの?」

義母が突然そう言ったのです。長女は、びっくりして
「貰いにきたのじゃないし、バイトもしてるから大丈夫だよ。お母さんはくれないわけじゃないよ。ただそう言う話をしてるだけじゃん!」

長女は少しショックを受けました。お母さんはお金ないの?って言われた時の顔が、とても意地悪にバカにしたように笑ってたからだそうです。

そして極めつけが、就職も決まり卒業となった時、報告に行っただけなのに、
「おばあちゃんは、お金ないのよ!お祝いをもらいにきたんでしょうけどね。
仕方ないわね、ほら!」

義母は財布を長女に見せて、仕方ないわねと言いながら10000円札を1枚、裸で机の上に置きました。
娘が唖然としていると
「足りないの?」
ともう一枚並べたそうです。

その後何を話したか覚えてないようです。とりあえず、ありがとうとお金をもらい家を出ます。悔しくて誰かに聞いてほしい、長女は私の実家に向かいました。


お祝いとして金額は、いくらでもありがたいのです。でも長女としては、その日用意してないわ、また今度来て!と言ってくれたなら、まだわかる。。普通の封筒だって!!お年玉袋だって!!あるんじゃない?いろんなやり方があったでしょ!
お金を投げられたみたいで惨めだった!そう言って泣いていました。



泣きながら玄関に入って来た孫娘の様子を私の両親は忘れることができないと、今でも言ってます。