#25(1st-48【極限脱出9人9時間9の扉】-[木星の扉]②

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――前回の999。

 

【木星の扉】を開錠し、Cデッキから二手に分かれた淳平と紫。

 

大階段裏の【土星のエレベーター】を起動し、Dデッキより下は水没していないことを突き止め、更に調査を進める一行。

 

安全の為、紫をCデッキに残してEデッキへ降りようとした淳平だったのだが――。

 

 

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↓※Spoiler warning※↓

#25- E_Deck_[Saturn Elevator]

↓※20170727投稿分↓

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■Eデッキ-[土星EV内]

E_Deck_Saturn Elevator

 

 

 

Dデッキを通過しても、目の前のEデッキに着床しても、水滴一つ無く、服がぐちょぐちょになることもなく……まして、タイやヒラメが舞い踊っていることもなかった――――。

 

 

 

 

 

けれど、フグはいたようで。

 

Cデッキからずっと口を膨らませて息を止めていたであろう紫が、淳平のツッコミで大量の息を吐き出しながら、呼吸を再開させます。

 

 

【紫】でも、この上には何トンもの水の塊が……

【淳平】ああ、乗っかってることになるな

 

 

乗っかってることになるな……って他人ごとに言わないで下さいよ淳平くん。

【タイタニック】といえば、高速豪華客船にしたばっかりに、姉妹三隻の中で圧倒的に水密扉が少ない上に、破損や破壊が行われた船なんですよ。

 

当然、姉妹三隻が現存しているとは思えないので、レプリカ船なんでしょうが、沈没船をモデルにして、その事故を再現しているあたり、狂気でしかない。

 

 

 

 

 

【淳平】鉄格子か……ここはぬけられそうもないな。

 

 

Eデッキに降り立つ二人はあたりを見渡す。

 

エレベーターホールには、またしても鉄格子。

左舷側の土星のEVには行けそうもなく、エレベーターの起動ランプは見えないあたり、Cデッキで使用した土星のEVのカードキーは右舷側のみに電源を供給するカードのようでした。

 

エレベーターと反対側には…………

 

 

 

 

他のデッキと同じく右舷直線通路が伸び……。

二人は通路の先に【6】のナンバリングドアを発見したので、その場に走ります。

 

あれ? この直線通路は船首に伸びてる?

ってことは、サンタと八代が調査してるであろうAデッキの地球の扉からも船首へ直線通路があったり、同じようにナンバリングドアや階段があるの?

 

そしたら、船首側でもAデッキからEデッキに上り下りできると、反対側の土星のEVを動かせたり、先で合流できるのだが……。

 

 

 

 

辿り着いた突き当りに、【6】のナンバリングドアを発見。

パネルを見ると【VACANT】空室の表示が。

 

 

【淳平】やっぱりだ……。

【紫】ナンバリングドアですね……!。

でも、ふたりだけではどうすることもできませんね。

【淳平】戻ろう! みんなに知らせるんだ!

【紫】はい!

【淳平】ん……?

壁に掛かってるこれ……【Eデッキの船内MAP】か?

……念のため持っていくか。

 

 

紫と淳平の数字根。

5+6=11 1+2=2

 

これではナンバリングドアを開けれれても通過できないので、途中【Eデッキの船内MAP】をGETしながら、二人は土星EV(右舷側)を再び使用してCデッキに戻ります。

 

 

 

――――シナリオ上、取得したMAPを淳平たちは確認しないのですが、そのEデッキのMAPを確認すると…………。

 

 

 

 

うっ……地図が無い??。

これって、船尾側の爆発規模を現してるのか……?

 

うわ……大病室の下って凄い浸水してるん――――ん?

確かタイタニックって右舷側が氷山に突っ込んでたんじゃなかったっけ?

 

 

あー…………オリンピック号か。

すっかり忘れてたよ。

 

ゼロはこの船の爆破をタイタニック号に例えていたけど、後にセブンが『ギガント号はエーゲ海で――』…って言ってましたね。

 

じゃあ、ギガント号は病室で考えたようにオリンピック号で、オリンピック号は左舷を爆破されています。

 

シナリオ上、トンデモオカルト都市伝説ををゲーム用として混ぜ込んでいますが、実物・実象と名称が異なると情報が混乱しますが、ほぼ有名な都市伝説が多いので、都市伝説を知らない人でもシナリオにグッと引き込まれますね。

 

 

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■Cデッキ-[大階段]

C_Deck_Central_Staircase

 

 

 

EデッキからCデッキに戻って来た淳平と紫。

早速、サンタと八代チームと大階段前で情報交換を開始。

 

 

 

 

 

Aデッキの地球の扉の先に行ったサンタ・八代の二人は、案の定【1】のナンバリングドアを発見し、Cデッキの土星のエレベーターを降りた淳平と紫は、Eデッキの直線通路に【6】のナンバリングドアを見つけたと二人に報告。

 

特にEデッキが水没していないことについて、各々、驚きを隠せないようで。

このゲームを計算に入れて船を大改造したとか、その行為自体が正気の沙汰ではないとか、天文学的な金額を注いでいるとか、一宮の「組織的犯行説」が濃厚なのかとか……。

 

最初こそ、各々の推理や仮説を整理するために発言していた言葉が、徐々に確信へと変わっていくと、気の遠くなる会話に、しばらく全員が沈黙してしまう。

 

 

 

 

このシーンでは厨房脱出や実験室脱出後みたいに船内MAPを確認しないので、各々の考えを述べているだけなのですが、仮に紫と淳平がEデッキでEデッキの船内マップを見ていたとしたら……絶望的な気持ちだったかと……。

 

 

 そして、――――ここまで分かっていることは。

 

一、REDやDEADで認証できて、かつ、空室なら、組み合わせが扉の数字と合えば何回でもナンバリングドアを通過可能

 

一、自由に行き来できる【木星の扉】という存在があることで、冒頭のニルスや大病室でのセブンの言う<合流説>は確定し、ゼロも<ノナリーゲーム以外に何かをプレイヤーにさせたい>というのも確定。

 

一、一緒に入れない組み合わせは、この先同時に入れない可能性があるが、【木星の扉】のように認証パネルがない扉があれば先回りして合流することも可能

 

一、ゼロがノナリーゲームのプレイヤーとして紛れ込んでいる可能性が高い。

しかし、(9)の爆死事件の犯人は分らず、ゼロなのか他の人間なのか分からず。

(9)は騙された的なことを言っていたので<プレイヤー犯人説>と<船外人員犯人説>も追加しとく。

 

 

キャラクター的なものは――――。

 

一、四葉とニルス兄妹はノナリーゲームのことをしっているかもしれない。

ニルスも行方不明のまま。四葉は単独行動しそうで情緒不安定な状態。

 

一、一宮は医者なのか?

室内に落ちていた薬を打って就寝した。

 

 

 

 

【紫】あの……

【淳平】えっ?

【紫】そろそろ帰らないとまずいんじゃないでしょうか。

 

 

どんよりとした空気を振り払う為か、ただ単に気になっていただけか、紫が大病室へ帰るべきだと言ってくる。

 

 

【淳平】ああ、そうだな一宮たちが戻ってきてるかもしれないし。

【八代】【1】の扉なら、私と淳平くんで開けるけどね。

 

 

5+6+8=19 1+9=10 1+0=1

一応、【1】の扉に入れますが、この段階でサンタ置き去りだし、(568)以外に入れないし……色々と分かってるのに八代は先に進みたがりますね。

 

 

【サンタ】あ? 俺を置き去りにするつもりか?

【八代】冗談よ。さ、行きましょ。

 

 

と、いうことで。

サンタの不機嫌な顔を見ながら八代たちは大病室へと戻ります。

 

 

冗談きつい……というより、この八代の振る舞い方は焦りですかね?

 

(9)の自爆事件も起きているし、沈没時間も迫ってるし、ニルスも行方不明になっているので、身の危険を感じながらもメンバーと共闘することに、ゼロ本人や他のメンバーへの牽制や虚勢をしているのでしょうが、それにしても絡み過ぎにも感じます。

 

 

八代自体に何か確信めいたものもないし、手探りで、でも手に触れた全てのものに総当たり的に絡んで掴み取ろうとしているような……何か探してる? 

 

そんなに焦って探すものって? この船にあるもの? ゼロもしくはメンバーが知ってる情報? ……んー、分らん。

 

 

 

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⇒#26(1st-48【極限脱出9人9時間9の扉】-ニルス発見

 

20170726