#24(1st-48【極限脱出9人9時間9の扉】-[木星の扉]①
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――前回の999。
【３】の扉に一宮、四葉、セブン(147)の３人が入っていった。
その先に、ニルスがいればいいのだが……。
その間。
淳平たちは八代の提案で、移動することに――。
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↓※Spoiler warning※↓
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#24- [Jupiter's door]
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↓※20170727投稿分↓
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■Cデッキ-[直線通路]
C_Deck＿ Long-hallway-rooms
【紫】なるほど、【木星の鍵】を使って、この先を調べに行くってわけですね。
移動した場所は、例の直線通路の扉の前。
八代の提案というのは――。
(147)がニルス捜索に行っている間、この【木星の扉】を開けようというもの。
セブンと船内MAP正しければ、この先は、Ｃデッキの大階段。
【木星の鍵】は淳平が所持しているので開けられます。
【八代】もしかしたら、この先にニルスがいるかもしれないし……
終始、利己的な発言を繰り返す八代ですが、他のメンバーと比べて頭の回転の速さが群を抜いており、瞬間的に先回りする性格の持ち主のようです。
年齢や社会的立場の影響もあるのでしょうが、彼女はマルチタスクが得意なキャラで、些細なことでも疑問と文句を投げかけては、必ず相手と何らかのコミュニケーションを図っていることが多いです。
それ故に、危険だと判断した場合は瞬間的ににカッとなってしまうみたいで、タスク管理が疎かになったり、両極端な判断をすることもあり、じっくりと現状を精査するタイプのセブンや紫と衝突回数が多いのはそのせいかもしれません。
同じように他者とのコミュニケーションを会話で図るキャラクターに、トリッキーな質問が多いサンタや、状況をファイリングするニルスもいますが、八代の場合、言動の端々に他者への繊細な気遣いが見られ、周りからバレバレの理不尽な悪役に徹して同情されたり、自分の発言に気まずそうに言葉を詰まらせたりします。
おそらく、時折、遠くの一点だけを虚ろな表情で眺めている姿に関係しているのでしょうが、その姿はどこか包容力と罪悪感が入り混じるような底なしの闇が垣間見えて、彼女がゲームの参加者として拉致されてきた原因の一つなのかもしれません。
【八代】というわけだから淳平くん、さっそくだけど、よろしく頼むわ。
【淳平】ああ、わかった
ガシャガシャと開錠音が響き、【木星の扉】を淳平が開ける。
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■Cデッキ-[大階段]
【サンタ】おいおい、ふりだしに戻っちまったじゃねえか……。いいのかよ？
【淳平】なにが？
【サンタ】このあたりはもう隅々まで調べただろ？
木星の鍵で木星の扉を開け、予想通りCデッキの大階段に出てきた一行。
この行動にサンタが意味があるのかどうか聞いてきますが、【わからない】と答えて、八代に呆れられながらも、紫の説明で内容が分かります。
=========選択肢/ branch=======
<意味は……>
・意味はある
・わからない←1st選択
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冒頭でも大階段側のCデッキは調べましたが、ざっくり説明すると――――「他のフロアを使用しなくても、Ｃデッキを往復来できるようになる」ってことです。
現在、Cデッキかどこかのフロアに移動する際、水星エレベーター前の階段(【５】のナンバリングドアで認証された1247が開けた鉄のゲート)を使用しなくてはなりません。
基本、ナンバリングドアはREDとDEADの認証＜数字根と人数＞が合えば、再び空室になる度、扉のナンバーに組み合わせれば何組でも入れますが、DEAD側にREDが付いていないので、DEAD側から室内を抜けて【４】や【５】のナンバリングドアを開放したり逆走することは不可能な一方通行扉となっています。
ないので、――今まで、Ｂデッキの大階段には戻ることが出来ませんでした。
しかし、【木星の扉】を【木星の鍵】で開錠したことで、大病室から直接Cデッキの大階段に出て、大階段のＡ～Ｃデッキ間を移動することが可能に。
更に。手持ちには【土星のカードキー】、【地球の鍵】があるので、冒頭で謎だったＣデッキ階段裏にある【土星のEV】と、Ａデッキの船首側にある２枚の扉(左側)の 【地球の扉】が散策可能となりました。
――――ということで。
大階段で４人は(38)(56)の２組に分かれてそれぞれを調べてきます。
・サンタと八代のペアはＡデッキの【地球の扉】の先を調査。
・淳平と紫のペアは【土星のエレベーター】の先を調査。
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C_Deck＿Saturn Elevator
土星のエレベーター(以下、土星EV)はCデッキ大階段の船首側にあり、土星のカードキーが使えるのは、右舷側のエレベーターのみ。
扉の隣にはDEADのような模様とレバーがありますが、認証パネルではなくカードリーダーが設置されています。
土星のカードキーをリーダーに滑らせ、レバーを下げると、リーダーの左上のランプが灯り、使えるようになりました。
続いて、冒頭の散策で四葉が言っていた通りロビーの階床ボタンは<下向きのボタン>しかないので、<上向きのボタン>……つまり、Bデッキにはエレベーターの乗降ロビーはないということがBデッキのマップで分かります。
AデッキもEV上にはサンタたちが入って行った扉が上にあるので、乗降ロビーどころか船首側へ続くAデッキフロアになっていると思われます。
とりあえず淳平は<下向きのボタン>を押すと、目の前の扉が開くのではなく、階下で機械的な音が響き、少しすると、駆動音が鳴り始め、下から何かが上って来る。
チンと、ベルを鳴らし、目の前の扉が開いて籠(人や荷物を載せる構造物)が着床したと告げたので、それに乗り込もうとする淳平なのですが……紫が突然慌てだします。
<紫が何を恐れているのかというと……>
・密室で二人っきりになること←1st
・下向きのボタンしかないこと
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どう考えても違う選択肢なのですが。
数字根的に一緒の組み合わせになれない二人のイチャイチャがみたいので、淳平くんに妄想タイムをプレゼントということで【密室で二人っきりになること】を選択www
淳平くんの卑猥な妄想ワールド炸裂しておりますが、『肺活量』あたりから紫が何を言わんとしているのか悟り始めてくれたようです。
先ほども説明したように、この土星EVはC階より上のABデッキには降車ロビーが無いので、Cより下の階層を繋ぐエレベーターになります。
つまり、紫が気にしてるのは――。
Dデッキの水没のこと。
これから二人で、水没したＤデッキへ入水しようとしている訳です
海中にこんな狭いエレベーターで入ったら……。
逃げ場が無くて、濡れちゃうし、昇天しちゃいますよねwww
【淳平】水没したフロアに向かうエレベータか……そりゃ怖いよな。
いや、ちょっと待てよ。
そこで、ふと淳平が疑問に思います。
さっき、<下向きのボタン>を押してCデッキから呼び出したエレベーターは、下の階で機械音を出し、上って来る際に駆動音はしたものの、びしゃびしゃと大量の海水を下階から運んでは来ることはなく、目の前の籠の床や壁や天井のどこにも水一滴もない。
……おそらく、現状で呼び出したままCデッキで扉が開いたままということは（淳平が手で止めてるかもしれないが）、下の階で停止している間もしばらくは扉が開いていたり、籠を呼び出さない限り、着床した階で留まっている設定なのだと思われる。
【淳平】調べてみよう
…………そこで、淳平が考えたのは。
C階にある籠に自分たちは乗らず、籠だけC階より下の階に下ろして、その後、再びC階に呼び戻せば籠内が濡れてるかどうか確認出来るという実験をします。
手順１：降車階数を確認します。
籠内で選択できる床階はCとE。
つまり、この土星EVはCE間を行き来しています。
手順２：戸口に手をついて扉が閉まらないようにし、半身だけを籠内に入れる。
手順３：E階を選択し、ロビーに体を戻してから、戸口を開放する。
→戸口が自動で閉まり、籠はE階に降下した後、E階で停止して戸口を開く。
手順４：再度、C階側で階床ボタンを押し、籠をC階に呼び戻す。
→戸口が開けば籠内が濡れいるかどうか確認できる。
※これ、自分がエレベーターの籠から降りる際、親切心や習慣的に1Fや２Fを押す方に多いのですが、後から乗る人が強制的に1Fや２Fに移動されたり、押してもいない階で扉が開いたとか、遅延や事故の原因になるので、おやめください。
【淳平】うむ。やっぱり中には水滴ひとつ見当たらない。な？
【紫】どういうことでしょう……？
Dデッキは水没しているのに、その下のEデッキは無事ってことですか？
【淳平】らしいな。おそらくEデッキの一部とエレベーターのシャフトは密閉構造になってるんだろう。こんな感じで……
その後。紫をCデッキに待機させたまま、淳平だけがEデッキの様子を見てこようかとエレベーターに乗るのですが……焦ったのか、動きにつられたのか、紫も乗り込んで来てしまいます。
そのままEデッキに着き……
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20170726