#23(1st-48【極限脱出9人9時間9の扉】-[実験室]脱出後

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――前回の999。

 

 

無事に【実験室】を脱出した。

 

その先に、俺たちを待つものは――。

 

 

 

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※Spoiler warning※

#23- [Laboratory] after escape

※20170726投稿分

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■Cデッキ-通路

C_Deck_hallway

 

 

火災の中、実験室を脱出した後。

煙を吐き出す実験室の扉を慌てて閉める3人。

 

息を整え、今出てきた通路を辿ることにした。

 

 

【八代】どの扉もだめね……。鍵がかかってる

【四葉】次の扉はどうかな?

 

 

しかし――。

途中に見つけた何枚かの扉は開かず、とうとう突き当たりの扉を残すのみとなった。

 

 

 

【淳平】今度こそ、開けばいいんだけど……

【紫】淳平くん!!

 

 

扉を開けようとしていた淳平の手が止まる。

ここにいるはずのない紫の声に、思わず振り返ると――本当に彼女がいた。

 

 

 

 

……そして、紫と【7】のナンバリングドアを通過したサンタとセブンもいる。

何故、【7】の扉をくぐったはずの3人がいるのか????

 

 

 

【四葉】ねえ、ちょっとこっちきて!

 

 

四葉の声に導かれるように、更に振り向いて突き当たりのドアを右折する。

こちらも鉄板でできた突き当たりだったが、壁に【Cデッキの船内マップ】が貼られていた。

 

 

 

 

そのマップを見ながら、この状況を確認する。

 

 

 

【淳平】【7】の扉と【8】の扉……

それぞれのルートをたどると、いま俺たちがいる通路に出るようになっているのか。

【セブン】要するに、俺の言った通りだってことだよ。

【9】の扉を見つけるまで、俺たちが離れ離れになることはないんだ。

一時的に離れ離れになったとしても、必ずどこかで合流できるようになってる。

そうしないと、誰も【9】の扉をあけなくなっちまうからな。

そういうふうにできてんだよ、このノナリーゲームってやつは。

 

 

ニルス説が再び確定した訳ですが。

淳平が改めてマップを見たとき、自分たちがたどり着く場所の意味も表していた。

 

 

【淳平】お、おい、これって……

【紫】ええ……

【サンタ】マジかよ……

【八代】……とにかくいきましょ

【四葉】そうだね……

 

 

再び、突き当りのドアの前に立つ。

今度はサンタが開く。

 

 

 

 

淳平たちは開かれた扉へ駆け込み……

何となく予想していた光景に脱力していた。

 

 

 

 

【淳平】やっぱり……戻ってきたんだ……

……この大病室に。

 

 

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■Cデッキ-[大病室]

C_Deck_Large hospital room

 

 

 

――――ということで。

出発地点のCデッキ【大病室】に戻ってきてしまった(345678)。

 

寝ていたのを起こしたか、麻酔薬の効果が切れて自力で起きたのか……。

大病室へと戻って来た一行は。寝起き特有の腫れぼったい顔の一宮と再会。

 

彼に、これまでの事情を説明。

(367)で【7】の扉に入り、【手術室】を通過し、【無印】から戻って来た。

(458)で【8】の扉に入り、【実験室】を通過し、【無印】から戻って来た。

 

そのことに、透かしを喰った、と短く言う一宮。

自分がこの船に残ると、『必ず戻ってきてくれると信じている』と、強く宣言し、眠りに落ちたが、その意味が微妙にズレて現実のものとなっていることに、自嘲する。

 

しかし、それでも無事に再開して、次に進む鍵も見つかったのだからと、セブンが一宮をなだめます。

 

 

 

1つ目はセブンから……。

(368)で入り、【7の扉】の先にあった【手術室】で見つけた【木星の鍵】。

 

 

2つ目。淳平本人から……。

(458)で入り、【8の扉】の先にあった【実験室】で見つけた【地球の鍵】。

 

 

3つ目。淳平本人から……。

(3568)で入り、【4の扉】の先にあった【厨房】で見つけた【土星のカードキー】。

 

 

【紫】確か【木星の鍵】って、あの長い直線通路の突き当たりの鍵でしたよね

 

 

 

 

はい、そうです。

 

紫が言っている、【直線通路】とは…。

【Cデッキ】初到達の際に、紫が船首側を見た際に『うわ、扉だらけですね……』と、驚いたアノ長い通路のことです。

 

【直線通路】左舷と右舷で2通路あり、Cデッキ上のBデッキでは左舷が【4の扉】ルート、右舷が【5の扉】ルートかと思われます。

 

RED捜索時には、左舷外側の個室を淳平が捜索し、ニルス捜索時には、そっちかわかりませんが一宮が捜索していた位置になります。

 

 

 

 

続いて、セブンが言う通り【直線通路】はCデッキ大階段へ続いています。

この後、四葉に話を遮られますが、通路の真上は(9)の遺体と【5】の扉があります。

 

 

 

 

従って、Cデッキ【大病室】から【5の扉ルート上】を船首方向へ。

ダダダダダダダダダダー!っと、行った先に【木星の扉】があります。

 

 

 

【四葉】待ってよ。【3】の扉はどうするの……?

 

 

一宮が扉問題で眠りにつき、仕方なく【8】に入った四葉ですが、ニルスが【7】【8】の両方にいなかったので、当然【3】の選択肢が再浮上してきます。

 

【セブン】そうするって…。あの船内マップ、おまえだって見ただろ?

あの扉も【7】や【8】と同じだ。結局はこの大病室に戻って来ちまう

意味がないんだよ、あの先を調べても。

【四葉】意味はあるよ…。少なくとも私にとっては……

 

 

セブンからしてみれば、【3】の扉に入っても【大病室】に戻ってくるだけなので、次に行けそうな【木星の扉】を調べた方が得策だと言っているだけなんですが、四葉にはニルスの捜索を打ち切って、全員で先に進むようにしか聞こえない。

 

すがるように、涙目でセブンを睨み付ける四葉。

その仔犬のような目に、四葉が置かれている状況を再確認したセブンは詫びます。

 

 

【セブン】ああ、そうだったな、悪かったよ……

もしかしたら【3】の扉の先に、ニルスがいるかもしれないもんな……

 

 

こくりと、うなずく四葉。

 

 

【一宮】わかった。それでは私がお供することにしよう。

だいぶ休ませてもらったからね。今度は私が働く番だ。

というわけでだからセブン……力を貸してくれるね?

【セブン】え……? 俺が……?

 

 続いて、声を上げたのは一宮。

 

彼と四葉とセブンだと【3】の扉に入れます。

1+4+7=12 1+2=3。

 

 

 

 

ということで……。

(147)は【3】へ調査に行くことに。

 

 

残った(3568)は大病室で待機してるのかと思いきや……

今度は八代が移動を提案。

 

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