5月24日でプリンは15歳8ヶ月になった。

私は5月が怖くてたまらなかった。

というのは先代犬のメリーが5月26日、ピースが5月21日に旅立ったから。

彼女たちに「5月だからこっちにおいで〜」と呼ばれてしまうのではないかとヒヤヒヤの毎日だった。


冬の頃はかなり体調悪いことが続き、医者が言っていたようにQOL低下を常に心配していた。

陽気が応援してくれたのか春頃から元気が戻り、今は食欲もあり、時々抱っこを交えてのゆっくり散歩を楽しめている。


食欲に関しては時々食いボケ気味の要求吠えさえあり嬉しい限り。

耳はもう殆ど聞こえないようなのだが、不思議なことに私がキッチンに立つといつの間にか側に来てジッと私を見つめている。

「🐾ママ何かください🐾」‥‥この時とても目をパッチリとさせ可愛い顔をする。

一日中寝ていながらも、いつも私の行動を監視しているのか?


そして面白いのが時々現れる幻視。

突然部屋のドアやらに向かって激しく吠える。

彼方の世界にいる私の両親が「プリンがんばれよー」と励ましに来ているのかも。

私にも見えたらいいのにな〜


そんなプリンだが、左目の充血が続き目玉があらぬ方向を向いてしまったり(医者が言うには角膜ジストロフィーがあるからと)

左前足の変形性関節炎で一日に何度も3本足になりピョコピョコ後ろ足でジャンプするように歩いていたりする。

(そっと手を添えてゆっくり下ろしてやると4本足で歩ける)


現在通院はほぼ毎週。

今年1月まではDogドックを欠かさず受けていた。

高齢になってからは半年に一度のペースで。

そして昨年8月に肝臓腫瘍が見つかった。

3ヶ月後の再検査で腫瘍が肥大しており、良性か悪性かはお腹に針を刺して肝臓の組織検査が必要と言われた。

医者の見立てでは大きくなるスピードから考えると悪性の可能性が強いとのことだった。

残りの人生を楽しめるように過ごさせてと医者に言われた。

治療は肝臓の腫瘍切除が第一だが高齢犬なので医者も勧めることは無かった。

その時点でプリンは満15歳を過ぎており、積極的治療か(手術や抗がん剤)消極的治療か(対症療法)選択しなければならなかった。


ツレと相談し悩みに悩んで〝プリンが最期までプリンらしく生きられること〟を一番と考え

積極的な治療はしないという結論に達した。


プリンはヤンチャで快活、内弁慶で、そして非常に怖がり。

毎週病院に行っているのに(そしてその殆どが薬を貰うだけなのに)ずっとガタガタ震えている。

23年春に東京の日本動物高度医療センターで胆嚢摘出手術を受け5日程入院したが

慣れない環境にひとり置かれている姿を思うと可哀想でならなかった。


腫瘍が見つかってから通院回数が増え、抗がん剤治療を受けている犬や猫を見る機会が増えた。

その中には朝から夕方まで病院で過ごし、全身の毛がかなり抜け落ちげっそりとした姿もあった。

臆病なプリンに不安や痛みを与える気にはなれなかった。


Dogドックに関しては今年の1月の検査以降は受けていない。

その時に肝臓以外の臓器に転移は見られずホッとした。

ドック当日は食事を与えず尿と便を持って朝から病院に預け、夕方からお迎えとなる。

元気な頃は仕方ないと思っていたが、ワンワンニャンニャン賑やかな病院で過ごす長い時間は(しかもお腹を空かして)

プリンにとって大きなストレスになるだろうと思い、今後はドックもやめようと決めた。


今プリンは一日をプリンらしく、落ち着ける我が家でご飯と好きなサプリとちょっとの散歩を楽しみに過ごしている。

積極的治療、消極的治療、どちらが正解なのかは分からない。

どちらがプリン自身にとって良い選択なのかも分からない。

医者には〝決めたらその選択を決して後悔しないこと〟と言われた。


今、私は先の事を考えないと決めている。

その日の事を考えると涙が止まらなくなるので。

いずれきっと涙に暮れる日が来るだろう。

涙はその日のために取っておこう。

今は毎日をプリンと共に楽しく過ごそう。