さて今日はこちら、NBロードスター
後期のRS、6MTのお車です。
デミオの下取りで入った車なんですが、販売のため修理していきます。


もともとのお客様は普通に乗っていたようで、全体的に程度も良さそうなので頑張って買い取ったのですが…
そこはこの年式、まあいろいろあります。
メンテナンスどころか修理からスタート。

まず、アイドリングが安定しません。
ひどいときはずっとハンチングでブンブン言ってます…


まずは、簡単なところから
PCVバルブ交換してみます。
これが壊れるとエア吸いを起こすので、アイドリング不調の原因になります。


バルブとゴムのシール
恐らく交換してあったのか、バルブは新しそうでした。
一応新品に交換しています。
このお車、カムセンサーとかO2センサとかちょこちょこ交換してあって、恐らくネット情報でアイドリング不調を直そうとした感じですね。


お次はこれ
クラッチスイッチです。
クラッチスイッチの当たりゴムが無くなって、スイッチの機能をしていません。
これなってる車けっこう多いですが、知ってる人は少ない。
信号待ちで止まるときにエンストするようなら、これの可能性高いです。
この車もまさに同じ症状でした。


スイッチ、当たりゴム新品交換しています。
ただ試運転すると減速時のエンストは直りましたが、ハンチングはまだありますね。


で、最後診断をすすめていった結果、エアフロメーター不良と判断しました。
排ガスの匂いでガスが濃そう、というのはありましたので。
ただエアフロメーター故障判断は少し難しいです。
今回のように少しセンサー数値がズレた故障の場合、他の部分の故障でも同じ現象になるので。
こちらも新品交換した結果、めっちゃ快調になりました。
当たっていたようです😄


まだまだ修理は続きます…
どんだけ壊れてるんや、と思うのも無理はありませんが、これくらいの年式はこんなものです。
この車の元オーナーのように気づかず?乗れるから?なんとなく調子悪いけど壊れたまま乗ってるパターンが多いです。


お次はオイル漏れ。
最初はクランクシールかと思っていましたが、バラしてみると…
オイルパンの合わせ目からの漏れでした。
写真のようにフロントメンバー降ろして作業になり、けっこう大掛かりな修理です。


このUの字のところにゴムシールがあるんですが、前後ともヘタってオイルが漏れていました。

タイミングベルトやウォーターポンプ、カムシール、クランクシールも交換して、エンジン本体はオイル漏れ無く良好です。

でも…
まだまだ修理は続きます…
まだ半分くらい…

なんと恐ろしい…
でもやっぱり魅力ある車ですから、キッチリ直せばとてもいい車になると思います。

怖がらせるわけではありませんが、やはり古い車は大変な部分もあります。
それでも好きなら、向き合っていきましょう。

次回に続きます!!