皆が寝静まって、いよいよ決断を下す時。
私は決まっていた。
ただ、後押しが欲しかった。
同調が欲しかった。
旦那さんの答えは、諦めよう。だった。
上の子供達の事を考えて、金銭面を考えて。
だった。
正直この言葉が1番キツかった。
他人に言われた、
9割が正解なんじゃない?
抱き上げた現にいる子供達が大事でしょ?
赤の他人に言われた言葉なんて刺さらない。
旦那さんに言われた、諦めよう。は、辛かった。
頭と心を整理しながら、伝えた。
私は産みたいと思っている。
旦那さんが中絶を考えているとは思わなかった。
一緒に頑張って育てようって言うと思っていた。
第5子が産まれて生活変わるのは、ダウン症じゃなくても同じ。
金銭面は子供のうちはどうにでもなると思ってる。
子供達の迷惑にならないように自立できるように支援をするのが親じゃないか。
旦那さんは続ける、
私は良い事ばかり考えている。自分は最低限を考えている、と。そこも考えていかなきゃいけない、と。
私は続ける、
ダウン症だから育てられないって諦めて、もし娘達がダウン症の子供を産んだら、孫の誕生を喜ぶ資格がないんじゃないか。
ダウン症だから諦めたんだ、子供達の将来を考えてだよ。なんて子供達の為に諦めたような言葉は、とてもじゃないが言えない。
誇れる母でありたい。
旦那さんは押し黙った後、
産もう。わかった。頑張ろう。
え。
数ターンだけで終わった話し合い。
え。
私「切り替え早くない?」
旦「産みたいなら頑張って育てるしかない。」
このハゲめ。
いつもそうだ。
高速で折れるのは旦那さんだ。
スッキリしないまま終わった話し合い。
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