麻雀界に衝撃を走らせたMリーグ発足、悲喜こもごものドラフト会議、待望の開幕から無事に一ヶ月が過ぎた頃です。
どこぞのイケメンが少牌したらば役満テンパイで胸を踊らせてくれたり、苦汁を舐め苦渋を味わい続けた姫が卓上を三度舞ったりと、様々な場面で私達の心をときめかせてくれるEX風林火山です。
軍師は未だ伏せたままですが、かの龍が起きれば、我が軍は雷霆の如く他を圧倒することでしょう。
とはいえ、他のチームも強敵ばかり。
道中で首位に立ったとしても、麻雀は最後の局まで何があるかわかりません。
最終戦の最終局まで、彼らは死力を尽くして戦うでしょうし、我らはそれを見届けるのみです。
Mリーグが始まるまで、私はあまりスポーツ観戦などをしたことがなかったので、贔屓のチームを応援するということがよくわかりませんでした。
オリンピックやワールドカップなどは時間が合えば見たりすることはありましたが、贔屓のチームや選手が居たりはしなかったので、距離を取ったり冷めた見方をしていたわけではないのですが、熱狂していたわけでもありませんでした。
フィギュアスケートなどは好んで観ますが、やはり競技というより芸術を楽しむという感覚に近いと思います。
さほど詳しくも無いというのもありますし。観るのは好きだし個人の応援はしますけどね。
というわけで、応援しているチームが勝ったので店中の人にお酒をおごったり、負けたら翌日まで不機嫌で仕事相手を困らせたり、ということがイマイチ理解出来ませんでした。
麻雀番組も特定の人を応援することはあまりなかったのですが…(勿論妹は例外です)
それがどうでしょう。
今の私は、彼らの一手ごとに固唾を飲んだり、牌の後先に一喜一憂したり。
金曜に勝てば、素晴らしい週末を過ごすことが出来たり。
間違いなく以前よりも人生を楽しむ幅が広がっていると思います。
ですが、以前よりも妹の麻雀を観ることが辛くなってる部分もあります。
苦しい場面では胃が痛くなりますし、誰にともなく祈りを捧げる時間が確実に増えました。
もちろんその分辛抱が実り、凌ぎきったりアガれた時は自分のことように嬉しいし、もしかしたら自分が打っている時よりも喜んでいるかもしれません。
というわけで、私は思いのほかMリーグを楽しむことが出来ています。
少し時は遡り、ドラフト会議の日のことです。
我が最愛の妹がドラフト一位を指名された際、ツイッターにて当然の如く「サポーター宣言」をしたわけですが、
EX風林火山ツイッターアカウントの中の人がそれを見て、大変喜んでいただいたようなのです。
そしてなんとなんと、あの神聖なスタジオへご招待していただけたのです!
10/19(金)、港区の海沿い。
時期的にも既に日は暮れ、ひと気の無いその場所で、18年ほど前のモンドは天王洲アイルで収録していたなぁ~などと薄ぼんやり考えながら彷徨う私。
到着予定時刻よりも若干遅れながらも無事に目的地へ到着。
愛想の良い男性と生真面目そうな男性に迎えられ、嬉しさ半分疚しさ半分で忍び込むような気分でその建物へ。
中に入ると、今までの静けさが嘘のように明るく賑やかな場所でした。
受付で入館証を受け取り、愛想を振りまきながら近未来的なガラスの扉のその奥へ。
慌ただしく動き回るスタッフさんのお邪魔にならないように端っこを歩きながら、キョロキョロと挙動不審な私。
よくツイッターなどで見かける選手の待機しているロッカールームへ案内され、脳内のミーハーるみちゃんがはしゃいでいると、
「スタジオ、見ますか?」
なんですと!!
ミーハーるみちゃん歓喜。
小洒落た螺旋階段を下ると、そこは今では見慣れたあの場所でした。
ロッカールームではあんなにはしゃいでいたるみちゃんも、その場所ではただその雰囲気に圧倒されるばかりでした。
この時、ミーハーるみちゃんとはまた別の人格であるオカルトるみちゃんが「プレイヤー以外で立ち入ってしまったら、もう二度プレイヤーとしてこの場所に来ることは出来ないのではないか?」などと囁いてきたことは無視してくれましょう。
ともかく、そこはある種異様な雰囲気であり、また厳かな雰囲気でもありました。
全ての競技プロが目指すべき場所、と言いたいところですが、そう言い切ってしまうのは早計というか浅慮かもしれません。
舞台では役者が光り輝いてみえますが、実際は脚本・演出家・美術・衣装・照明など様々な役割があります。
光が当たらない場所でも、競技プロのやるべきことはたくさんあると思います。
将来的には、こどもたちが理想の職業としてプロ野球やJリーグを目指すように、Mリーグも目指したくなるように業界全体で盛り上げていかねばならないと強く思いました。
と、真面目な話はこれくらいにしてスタジオ観戦のお話に戻りますと、
その日はなんと開幕から苦戦が続いたEX風林火山の転機の日となりました。
連投が予定されていた妹の第1試合は、苦しいながらもまとめて3着。
そして第2試合。その時が来ました。
そこまで調子は悪くはないものの、いまいち勝ちきれなかった妹が初トップ!
我慢に我慢を重ねた末の初トップに、思わず目頭が熱くなったのは私だけでは無いはずです。
隣で観ていた軍師の高速拍手には及ばぬものの、拍手喝采雨あられ。
大盛り上がりの控室観戦でございました。
戦い終えて、戻ってきた選手を迎えるのも大切な役割。
尊きこと朝日の如し、って誰かが言ってました。
ああ、なるほどね。うまいこと言いますね。
尊さのあまり、帰り際にチラ見された審判の張さんにイエローカード出されなくて良かったです。
おっと、そろそろ規定文字数が来たようなので(そんなものは無いけどね、てへぺろ)、また来月にでもお会いしましょう。
来月は、御存知の方もいらっしゃると思いますが、あの場所へ行った時の話でもしましょうかね。
ではまた~(^-^)/