治療家 長谷川 

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第93回武禅のレポートと日野先生からのコメントを読み返しています。

武禅を終えて1ヶ月経ちました。

日野先生のコメントを読んでいると今だからこそ欲しい言葉が綴られていることに気づきます。

『改めて、日常の普通のこと、当たり前のことに目を向け、真正面から取り組まなければ、本当に自分は人と関われているのか、自分の言葉は相手に届いているのか、相手の言葉を聞けているか等、全く分からないまま一生を終えます。』

武禅に参加するまでコミュニケーションで悩んでいました。今まで誰と過ごしていても多くは居心地の悪さを感じていました。

そして、武禅を終えて『人と関わる』という凄く大切なものが朧げながら掴めました。

しかし喜びも束の間。

普段の生活の中で自分自身と向き合う日々が始まりました。

武禅では本音の言葉が飛び交います。一方で、日常に戻ると誰も本音では話さない。誰も本音で話さないため自分自身の成長やマイナスが見えて来ない。

自分自身を知る事は人を通してしかできない。しかし、本音で話してくれる人は周りにいない。

自分自身の課題を忘れかけていた頃に京都ワークショップで、
「壁がある」
「1人でいるだけ」
「緊張している」
武禅並のきついコメントを頂きました。同時に思い出しました。

武禅の稽古中の自分自身の姿です。

写真の中にいる自分自身を『気持ち悪い』と感じたこと。思い出すと吐き気がします。こんな顔で毎日を過ごしていたのかと思うとショックでならない。人に気持ち悪い顔を晒していたこと。

このままの自分は嫌だ。

明確に意識した瞬間です。

武禅から1ヶ月。
人と関係する、言葉を届ける、言葉を聞く。
どれもまともにできないです。

貴重な変化は、

できないということが分かったこと。

ようやくスタート地点です。

人と関係したい
相手に言葉を届けたい
相手の言葉を聞きたい

全ては欲求次第

もっと成長したいです。
先日のワークショップで1万回と聞いた。

本日はワークショップの筋肉痛を抱えたまま1000回。

それでも十分の一しかしていない。

映像で動きを確認
真似してみる
超スローで動きを確認
段々とスピードを上げる
全力のスピードで行う

動作のポイントを確認しながら繰り返す。

胸骨の一点を意識する。

身体は思った通りには動いてくれない。

動きやすいように動いてしまう。

速くなるほど動作は粗雑になる。

鏡を利用し超スローで動きを確認。

ひたすら繰り返す。

『できる』という答えは分からないから。

分からないなりに繰り返す。

自身の身体で掴むしかない。

回数を重ね失敗を重ねる。

たった一つの動きであるが奥が深い。







京都ワークショップ3日目。
最終日でした。あっという間です。

「身体塾」

・上半身ストレッチ
・縦系の連動

上半身ストレッチでは、
脇腹~肩~肘~手~指先を順番に限界まで伸ばしていき起こしてもらう。

何とも言えない気持ち良さ。今まで縮み切っていた部位が伸ばされ身体がすっきりする。視線も不思議と高くなる。


縦系の連動では、
膝~体幹前面~腕を順番に感じて繋げていき最後に指先から力を出す。

体幹~腕を繋げることができず指先から力がでない。試行錯誤するが時間はすぐに過ぎていく。

手本を真似するが動きの真似に過ぎない。やはり自分自身の身体で掴むしかない。


「身体関係塾」

・手で触れて誘導
・正面からの誘導
・歩調を合わせて誘導

ここでも『感じる』が求められる

胸骨の開閉をしている相手を
手を当てて感じる
正面に立ち触れずに感じる
相手全体を感じる

「感じる」を御題目のように唱えても感じることはできない。その人はすでに「感じる」という思考に捕らわれているからだ。

『感じる』は『感じる』でしかない
それを如何にするか工夫する。

できる人はできる。
できない人はできない。

その差を埋めていくために、
失敗を繰り返すしかない。

失敗をする時には、
思いっきり失敗をする。

できているようにみせる失敗をしているようでは、過去の癖の範疇を超えることはできない。

大胆な失敗を繰り返すことで、違うということをはっきりと認識することができる。そして、新たな失敗を積み重ねていく。その内に答えらしきものが残ってくる。



京都ワークショップ3日間で得られた課題は貴重なものだ。

相手との関係性において、
『聞く』、『伝える』
基本的なことではあるが、
これ以上に大切なことはない。

人は生きている以上、
人と関係することでしか、
生きられないからだ。

そして、人と関係できることの素晴らしさを知ったからこそ、この課題に真摯に取り組んで行きたい。