滋賀では、桜が終わった今は藤とツツジが景色に彩りを添えています。 そこで今回は、例年より1週間程早く見頃を迎えている藤を撮りに、近場の草津市の「藤の志那三郷(ふじのしなさんごう)」と呼ばれる藤の名所を訪れましたが、今回はその中でも藤の大宮として一番有名な「三大神社(さんだいじんじゃ)」の藤を紹介します。

 訪れたのは、先ずは人出の少ない平日を前提に、netで開花状況、天気予報をチェックした上で、昨日4月25日(木)に出掛けましたが、時期的にはまだ少し早かったようで、お目当ての、樹齢400年にもなる花穂の長さが2㍍近くなり、地面に届く程になる事から「砂摺りの藤」と称せられる老藤の花穂がまだ1㍍程だったのが少し残念でしたが、それでも藤の花としての美しさは十分堪能できました。

 この老藤は、伝説に依れば、摂政・関白の要職にあった藤原氏の隆盛を祈念して植樹され、巨木になっていたのが、1571年に織田信長の兵火にあって消失したものの、その後、株元から芽生え、次第に繁茂して今日に至る「ノダフジ」種の藤で、つるは右巻きが特徴。 花は可憐な紫色を呈し、穂は長く2㍍近くにもなることから「砂摺りの藤」と称せられ、平成8年には滋賀県自然記念物、平成15年には草津市天然記念物として指定されています。

 尚、連休の前半一杯位は見頃は続くと思われますので、お出かけの際には「藤の志那三郷」には、この「三大神社」の他に、それぞれ趣の違う藤棚を備えている「志那神社(しなじんじゃ)」、「惣社神社(そうじゃじんじゃ)」があり、「三大神社」からはどちらも徒歩で10分程の距離ですので、車は「三大神社」の駐車場に置いたまま、是非、三社巡りをされることをお薦めします。「三大神社」では拝観料200円が必要ですが、「志那神社」、「惣社神社」は無料です。(お賽銭はご厚意で)

 紹介した写真の、上段左は「三大神社」前の道路から鳥居越しに境内をながめたもの。 上段右は、「三大神社」の本殿全景。

2段目は、新しく植樹された藤棚の藤と、記念植樹の碑。 写真3段目は、アーチ型の藤棚越し「三大神社」の社務所を撮ったもの。 写真下段左は、藤棚越しに「三大神社」本殿を透かして観たもの。 下段右は、藤棚の下から「三大神社」本殿を透かして観たものです。