今年も12月13日(水)に、毎年恒例になっているびわ湖大津館イングリッシュ・ガーデンのイルミネーションを撮りに出掛けました。 この日を選んだのは、丁度「ふたご座流星群」が多く飛ぶ時期の、新月の好天気という条件が揃った日ということで、旨くいけばイルミネーションの背景に流星が写せればという期待が有ったからですが、残念ながらそれは出来ず、むしろ、先週末のTV放送で、ここのイルミネーションが紹介されたこともあって、これまでには経験しなかった観光バスでの多くの観光客が詰めかけていて、なかなかシャッターチャンスが掴めず苦労しました。

 びわ湖大津館は大津市柳が崎に有り、1934年(昭和9年)に外国人観光客の誘致を目的に県内初の国際観光ホテルとして建築された建物(旧琵琶湖ホテル本館)を、1998年(平成10年)、琵琶湖ホテルが新しく対岸の浜大津に移転するに当たり、旧琵琶湖ホテル時代には「湖国の迎賓館」として昭和天皇を始め多くの皇族の方々、ヘレン・ケラー、ジョン・ウエィン、川端康成などの著名人を迎え、名実ともに県下唯一の格式を誇ったホテルであり、桃山様式と呼ばれる特徴的な和風の外観と洋風の内観が、琵琶湖の風景と古都大津の風土に見事に調和したデザインであったことから、この建物の取り壊しを惜しむ多くの市民の声に応えて大津市が耐震と改修保存工事を行ない、2002年(平成14年)に柳が崎湖畔公園 びわ湖大津館としてリニューアル活用した大津市の文化施設で、館内には、レストランやショップ、貸し会議室や市民ギャラリーなどがあり、大津市民の集いの場として利用されています。

 イングリッシュ・ガーデンは、このびわ湖大津館に隣接する約5,900平方mの広大な敷地を有する湖畔の庭園で、園内には結婚式場もある四季折々の花が楽しめる庭園ですが、特に、春には県内でも有数のバラの名所としても知られています。 この英国庭園が冬には、光の庭園に変身します。

 ここのイルミネーションは、びわ湖大津館と地元の成安造形大学が協力して、毎年テーマを変えて光のアートオブジェを表現するもので、今年のタイトルは「魔法の夜~幻想的な光の舞踏会~」となっていて、「楽器」、「音楽団」、「お城」などの魔法の世界をイメージした幻想的な空間を表現しています。 開催期間は、12月1日~1月3日は毎日点灯、1月6日~2月12日は土・日・祝日のみの点灯で、点灯時間は17:00~20:30となっています。

 紹介した写真の上段は、エントランス付近の光のトンネル。 写真2段目は、サブテーマ「魔法の舞踏会」ゾーンのイルミネーションと背景は、びわ湖大津館の建物の左側面。 写真3段目は、サブテーマ「幻想空間」ゾーンのイルミネーション越しに、庭園の奥方向を撮ったもの。 写真下段は、庭園最奥のウェディングベルがあるイルミネーションで飾られたガゼボで、撮影スポットになっています。

 今年は未だ暖かい日が続いていますが、これからは寒さも厳しくなると思われます。 何分にもここは湖畔に有り、湖上を渡る風は冷たいので、呉々も防寒には万全の備えをしてお出かけ下さい。