/豊橋市美術博物館 市電と渥美線 展/ 24年7月〜9月 

 

豊橋市の中心部を走り「市電」の愛称で親しまれている路面電車「東田本線(市内線)」および新豊橋駅と三河田原駅を結ぶ鉄道「渥美線」を運営している豊橋鉄道は、1924(大正13)年3月17日に豊橋電気軌道として創立し、今年で100周年を迎えました 

 

日本における路面電車は明治時代後半から大正時代にかけて全国の都市に普及し、まだ自動車が発達していない 時代における庶民の足として活躍しました 豊橋においても近代都市化に向けた交通事業整備を進める中で路面電車を必要とする機運が高まり、1925(大正14)年7月14日に開業しました 

戦後、高度経済成長期に自動車が急速に増加すると、車体の老朽化もあり、各地で路面電車が姿を消していきました しかし、豊橋では利用者の減少を受けて支線の廃止がありましたが、活性化に向けた様々な取組が行われ、現在も豊橋のシンボルとして走り続けています 

 

また、渥美線は渥美電鉄により1924(大正13)年に開通し、今年で開業100年を迎えました その後名古屋鉄道を経て、1954(昭和29)年に豊橋鉄道に譲渡されました 

本展覧会では、豊橋鉄道が運営する東田本線および渥美線の歴史をたどる資料や写真、伊奈彦定氏が描いた「市電のある風景」の原画などを展示し、豊橋鉄道100年の歩みを振り返ります 

(開会案内文より)

 

 

会場は豊橋市美術博物館 市内中心部の豊橋公園の中にあります 美術館なのか博物館なのか?とツッコミたくなりますが、英文館名を見ると「museum of art and history」と余計にややこしい 

 

それはさておき、展示内容はと言うと、 

 

開業前後の市内の様子が写真や当時の名所絵葉書で紹介されています 

1888(明治21)年に東海道線豊橋駅が開設 その後、1897(明治30)年には豊川鉄道が開通 1906(明治39)年には愛知県で二番目に市制を施行 

この頃は旧来の東海道宿場町の顔に加え、豊橋城に置かれた歩兵第18連隊、郊外高師村に置かれた第15師団などの軍用都市として賑わっていた 

このような中、路面電車敷設の動きとなり、1924(大正13)年に豊橋電気軌道株式会社が誕生し(今年で100周年)、翌1925(大正14)年に 駅前〜札木、〜赤門、〜東田 と順次開業した 

 

↓ ポスターとなった、メインストリート広小路通りを行く市電の原画 ↓ 

 

一方、豊橋と郊外の渥美半島を結ぶため、1922(大正11)年に渥美電鉄株式会社が設立され、1924(大正13)年に高師〜豊島 間が開業(こちらも100周年) 1927(昭和2)年には豊橋駅前へ乗り入れた 

 

戦災復興再開発にあわせて市内線は複線化を果たし、競輪場〜赤岩口、運動公園への延伸も果たした 

などが多くの写真や名所絵葉書で見ることができました 

 

(歴代の記念きっぷ)

(往年の各種HM)

 

結構立派な展示目録は¥800 

保有車両の写真入りリストだけでも価値がある冊子です 

 

市内線一日乗車券の提示で、団体料金への割引(¥500→400)と御乗印の特典があります 

 

 

https://toyohashi-bihaku.jp/wp-content/uploads/2024/04/toyotetsu-tisrashi.pdf

 

 

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